絶滅した古生物が現代の風景にいるワクワク感……! 大きさが直感的にわかる『リアルサイズ古生物図鑑』がゾクゾクすると話題に
たまらないイメージ写真の数々が掲載されています。
絶滅している古生物の大きさを、わかりやすくユーモアたっぷりに表現した本『リアルサイズ古生物図鑑』がTwitterを中心に注目を集めています。現代の風景に配置された彼らの姿にワクワクが止まらない……!
数字で言われてもピンとこない古生物のスケール感をリアルに感じてもらえるよう、今の身近な風景に彼らを配置したビジュアルブックで、「現実に古生物がいたらこんなにゾクゾクするんだってとこやユーモアも楽しめて最高」というツイートをきっかけに話題に。
例えば大きさがカンブリア紀最大と言われている海洋動物の「アノマロカリス」なら、“魚屋の店頭”で売られているイメージ写真が掲載されています。普通に他のサカナとあまり大差ないことにビックリ。そして見た目のシュールさがたまらない。
他にも史上最大の陸上節足動物「アースロプレウラ」が横断歩道を渡っていたり、長い円錐形の殻を持つ「カメロケラス」がイギリスの赤いバスで運ばれていたりと、古生物によって配置される風景はさまざま。思わず「デカっ!?」や「小さくてかわいい」など、見た瞬間に感想が漏れるほどサイズ感が直感的につかめます。なんだか急に彼らが身近な存在に思えてくる……!
Twitterではこれまでにない古生物図鑑に「なにこれほしい!」「すごい面白そう」と声上がり、間もなくAmazon.co.jpの「生物学(本)」の売れ筋ランキングで1位になる人気に。一時はまだ発売前にも関わらずプレミア価格も付くほどで、その後は発売前重版が決定したことが元『Newton』の編集記者で著者の土屋健さんから発表されました。
出版元の技術評論社の担当者に反響について聞いてみると、戸惑いも覚えるほど驚いたようで、上記のAmazonでの1位も予想外で「一体何が起こったんだ状態です」とのこと。また制作時のエピソードでは、“遊び”要素の強い内容から徹底的に悪のりしようと決めていたそうで、読者にサイズ感を伝えるとともに「ユーモアあふれるシーンをどうするのか」苦心したそうです。
また一方で“遊び”だけにならないよう、科学的な正確性や資料性価値も高めることも追求。群馬県立自然史博物館による監修が行われていることからもわかるように、全ての古生物を論文や専門家の指導のもとに3DCG化し、普段はあまり見られない「三面図的復元図」も掲載。「古生物を愛する方に一読いただければ幸いです」とコメントしています。
発売日は7月21日で、価格は3200円(税別)。なお、現在一部の通販サイトなどで一時的な在庫切れとなっていますが、楽天やhontoなど(Amazon.co.jpでは入荷予定)ではまだ予約可能で、発売前重版も決定しているので焦らず注文しましょう。
ちなみにオマケの情報として、同書では“ゲスト古生物”が時々混じっているそうで、例えば「エノプロウラのシーンのどこかにアサフスがしれっと混じっています」とのこと。他にも十数カ所にわたって登場するそうなので、一度読んだ後はまた違った楽しみ方もできそうです。
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