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「海賊船の旗=黒地に頭蓋骨」は間違い 意外と知らない“海賊旗の豊富なデザイン”

本当にヤバいのは黒色じゃなくて、赤色の旗。

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 ゲームや漫画などのモチーフにもなっている、近代ヨーロッパの海賊。その船に掲げられている旗といえば、黒地に頭蓋骨と2本の骨をあしらったものが有名です。しかし、実際には、これとはデザインが大きく異なる旗も使われていたとか。今回は海賊旗の雑学をご紹介。



本当はデザイン豊富な海賊旗

 アニメなどでもおなじみになっているあの海賊旗は、英語で「Jolly Roger(ジョリー・ロジャー)」と呼ばれています。名前の由来は定かではありませんが、17、18世紀にカリブ海などで活動した海賊たちは、このジョリー・ロジャーを好んで使用していたといいます。

 海賊船内にはさまざまな旗が用意されており、それらを使い分けることで他船舶への意思表示などを行っていたとか。ジョリー・ロジャーには脅しの意味合いがあり、死を連想させる頭蓋骨や武器、砂時計(危険が迫っていることを暗示)などが描かれていたそうです。

 実際の使用例としては「ジョリー・ロジャーを見せている段階で相手が降伏した場合は、命までは奪わないなどの救済措置。抵抗の構えを見せたときは、赤色の旗を掲げて容赦なく攻撃する」というものがよく知られています。「黒い旗」は海賊の代名詞になっていますが、本当に危険なのは、その後に使われる「赤い旗」というわけです。

※「どの海賊がどんな旗を使っていたのか」については明らかになっていない点も多いが、以下に、使用者といわれている人物名を、再現されたジョリー・ロジャーとともに記載。


Edward Englandの旗のデザイン。ジョリー・ロジャーといえば、このイメージ(photo by WarX, edited by Manuel Strehl(CC BY-SA 3.0)


イギリスの海賊・John Quelch(photo by WarX, edited by Manuel Strehl(CC BY-SA 3.0)


海賊黄金時代に最も成功した海賊・Bartholomew Roberts(photo by Orem(CC BY-SA 3.0)


フランスの海賊・Jean Thomas Dulaienら(photo by Orem(CC BY-SA 3.0)


「紳士の海賊」と呼ばれたStede Bonnet


Christopher Moodyの赤い旗(photo by Orem(CC BY-SA 2.5

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