「クッキー」という言葉で思い浮かぶのは、薄くて小さな焼き菓子。では、「ビスケット」ではどうでしょう。同様に、薄くて小さな焼き菓子を連想してしまうのではないでしょうか。
この2つの言葉は一体どこが違うのか、それとも同じなのか。今回はそんな「実はややこしいクッキー、ビスケットの違い」をご紹介します。
解説
クッキー、ビスケットの違いに関する説明で、最も分かりやすいのは「あの薄くて小さな焼き菓子は、イギリス英語ではビスケット、アメリカ英語ではクッキーと呼ばれる」というもの。この説明に従えば、「クッキーとビスケットは同じものを指す言葉」ということになります。
しかし、「クッキー」「ビスケット」という言葉は非常に厄介で、例えば、「イギリスでは大きさ、柔らかさなどからクッキー、ビスケットが区別される一方、アメリカではまとめてクッキーと呼ばれる」といった具合に、英米両国で微妙に使い方が異なるのだとか。
Oxford Dictionariesのコラムでは、こういった違いが「イギリスのビスケットはアメリカのクッキーで、アメリカのクッキーはイギリスのクッキーで、アメリカのビスケットはイギリスのスコーン。しかし、アメリカのスコーンは全くの別物」と表現されています。なるほど、分からん。
では、日本ではクッキー、ビスケットはどのように使い分けられているのか。実は「ビスケット類の表示に関する公正競争規約」という決まりがあり、クッキーは「(ビスケットのうちで)『手づくり風』の外観を有し、糖分、脂肪分の合計が重量百分比で40%以上のもの」などと定められています。
冒頭で示したように「クッキーとビスケットは同じもの」と説明されることもありますが、この規約に従うと「クッキーはビスケットの下位分類」ということになります。同じものといえば同じものですが、ちょっとニュアンスが異なるもよう。
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