ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

「アイスのスーパーカップ意識してない?」 カップ麺「バニラ風味スーパーカップ」についてエースコックに聞く

コラボしてほしい。

PC用表示 関連情報
advertisement

 エースコックから「スーパーカップ1.5倍 バニラ風味のクリーミーシーフード味ラーメン」が30日に発売されます。スーパーカップ30周年の節目に発表された新商品ですが、ラーメンなのにバニラ風味という攻めたテイストだったこともあり、SNSで「世の中混ぜちゃいけないものもあるだろ」といった声があがるなど話題となりました。

 約1年の開発期間を経て世に出ることになったというこの新商品。バニラという味そのものも驚きですが、「バニラ風味のスーパーカップ」と聞いてカップラーメンではなく明治のアイス「明治エッセルスーパーカップ」を連想する人が続出。中には“アイスの方のスーパーカップを意識して開発したのでは?”という意見も。


スーパーカップ 「スーパーカップ」と聞いて連想するのはアイスかラーメンか

 エースコックはなぜバニラ風味のラーメンを発売するようになったのか、本当はアイスの方のスーパーカップを意識していたのかなど、新商品にまつわる話を聞いてみました。


スーパーカップ ラーメンとアイスクリームが混在する「スーパーカップ」検索結果(画像はGoogle検索結果から)


―― バニラ風味のラーメンとのことですが、なぜこの商品を出そうと思ったのでしょうか。

担当者: 即席麺の需要は夏場に下がる傾向にあり、夏の即席麺売場を活性化する新商品を開発する目的がありました。そこで気温の高い季節でも食べやすいシーフード味をベースとし、アレンジメニューとしても人気がある「シーフード+ミルク」という組み合わせに目を付けました。そこからシーフードと乳製品の相性の良さにヒントを得て、スーパーカップらしいおいしさとインパクトある味わいを模索した結果、「シーフード+バニラ」という新たな味わいにたどり着きました。

―― かなりインパクトがあるテイストだと思うのですが、提案があったときの現場の反応はどうだったのでしょうか

担当者: 賛否両論ありましたが、2018年で発売30周年を迎えるスーパーカップの節目の年を盛り上げるためにも今までのスーパーカップにはない商品をやりたいと提案し続けた結果、なんとか商品化を認めてもらいました。

―― なんとか……ということは反対意見もあったわけですね。

担当者: もちろんありました。「バニラ風味のラーメンがうまいと思うのか」と言われたこともありました。大前提として“おいしいカップめんを作りたい”という思いがあったので、開発担当者と何度も話し合いながら、バニラの風味とカップめんとしてのおいしさを両立させる味を目指し、何度も改良を繰り返しました。

―― では、他にボツになった味はありますか?

担当者: シーフード味と合わせる味を検討する上で、前述の通り、シーフードと乳製品の相性の良さというポイントからその他の乳製品の案はさまざま出ました。しかしラーメンに合わなさそうなメニューや、インパクトに欠けるありきたりなメニューは、今回の商品イメージと乖離があるため除外し、最終的にバニラ風味に決定しました。

―― 他には具体的に何味の案がでましたか?

担当者: ミルクを始め、バター、ヨーグルト、チーズ、生クリームなど、乳製品と呼ばれるものはさまざま検討しましたが、おいしさとインパクトのバランスを考慮した結果、バニラが最適と判断し、決定しました。

―― SNSでかなり大きな反響があったかと思いますが、これについてどう思いますか?

担当者: 正直予想以上の反響で驚いています。特にSNSを利用される方の中にはスーパーカップのメインターゲットでもある10代〜20代の方も多くいらっしゃるので、スーパーカップを再認識してもらう機会が増えたので、驚きと同時にうれしい反響でした。


アイスのスーパーカップ、意識してません?

―― 「スーパーカップ」といえば、明治が発売するアイス「明治エッセルスーパーカップ」も有名ですが、そちらと混同される懸念はなかったのでしょうか。

担当者: それぞれ全く別ジャンルの商品であり、特に混同されるという懸念はしておりません。


スーパーカップ 「明治エッセルスーパーカップ」(明治のサイトより

―― とはいえ、同じ「スーパーカップ」でバニラ味となると、ちょっとは意識していそうな気がしますが……。

担当者: バニラ風味を開発した理由は最初にご回答させていただいた通りとなります。

―― なるほど……さきほど「反対意見もあった」とのことでしたが、「アイスのスーパーカップを連想する」などの意見はなかったのでしょうか?

担当者: それぞれは全く別ジャンルの商品ですので、特に連想するような意見はでておりませんでした。

―― では、今後「明治エッセルスーパーカップ」とコラボする可能性はありますか?

担当者: お客さまに安心・安全で、おいしく、さらに楽しんでいただけるような商品開発を心掛けて今後も努めて参りたいと考えます。即席麺の活性化にもつなげるため、さまざまなジャンルの企業様とのコラボレーションを今後も積極的に検討をして参りたいと考えます。


 ちょっと意外ではありますが、明治のスーパーカップは一切意識せず開発されたものとのこと。ただ、コラボの可能性は残されているようです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る