屋外に駐車したクルマ、車内の温度が60度を超えていた。そんな報告がネット上で相次いでいます。
熱中症で倒れた人が病院に搬送されたり、死亡したというニュースが連日伝えられ、7月23日には東京都青海市で40.8度、埼玉県熊谷市で41.1度(観測史上最高)が記録されるなど、例年よりも暑い日が続いています。
そんな中、SNSでは「車内の温度が60度を超えた」といった報告がいくつもあがっています。
写真を公開しているTwitterユーザーのひとり、まちれい(@MathiRei)さんによると、撮影したのは7月16日。舞鶴赤レンガ倉庫の駐車場で、サンシェード無し(ガラスはIRカット無し)で1時間30分ほど駐車した結果、車内の温度メーターが64.6度を表示していたそうです。これまじでアカン温度ですやん。
ちなみに2013年にはロードサービスで知られるJAF(日本自動車連盟)が、気温35度の晴天の日に放置されたクルマの車内温度はどれくらいなのかを調べた実験データを公開しています。
エンジン(エアコン)を停止させて約30分後には車内温度が45度に達し、1時間足らずで50度を突破。その後も温度は上昇を続けて、最終的に車内の温度は55度を記録しています。
ここ数年は年々暑くなっているというデータ(関連記事)があり、8月2日まで猛烈な暑さが続くとして「異常天候早期警戒情報」が発表されるなど、今年はさらに厳しい暑さになるという予想が出ています。人体の熱中症対策も大切ですが、車内の環境にも注意が必要です。
ちなみにドライバーが何気なく物を置きがちなダッシュボードの上や内部は特に温度が上がりやすく、JAFが公開している別の実験映像では74度という超高温を記録しています。
これはもう料理ができるレベルの温度で、たまごを放置したら温泉卵や目玉焼きができたという例も報告されています。
制汗スプレーやライター、缶ジュースなどが爆発したり、飾りとして置いた人形やアクセサリーが溶けるといった事例も報告されており、キャンプやバーベキューなどで使ったボンベが爆発なんてことも。
爆発したときに居合わせると大けがを負う可能性があるので、夏場だけでも車内に「物を置かない」を意識した方がよさそうです。
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オーナーによる改造でさらにヤバイ。