誰もが知ってるヒーローでロボットの「鉄腕アトム」を“透視”するアート作品がTwitterで注目を集めています。見事な仕掛けに感動する……!
プラスチックの板に、線画でシンプルに描かれたアトム。動画ではそれを横にスライドするだけなのですが、背景が黒になった部分からアトムが透けていき、ついにはロボット内部が丸見えな状態に一瞬で変わっています。イラストを透視してるだと!?
さらにまた元の白い背景に戻すと、アトムも無事元の姿に戻ります。たまらず「おおお!」と声が出そうになるステキなアートですが、仕掛けはシンプル。透明なプラ板(ばん)に黒と白の油性ペンを使って描くことで、白い背景では黒色で描かれた部分だけが、黒い背景では白色で描かれた部分がくっきり見えるようになることを利用しています。
その見事な仕掛けだけでなく、ロボットの“透視”というアイデアと組み合わせた発想が素晴らしい……!
投稿したのは、さまざまなコラージュ作品などを制作しているruff(@crow_pierrot)さん。同アートは「RENTOGENシリーズ」の一つとして公開されたもので、最初のころは「人や動物の骨が見える仕掛け」の作品を作っていたそうです。ツイートではそれら同様の仕組みで骨が見える、オリジナル作品のキーホルダー「怒ってる猫」「狼」や、ドキッとするホラーテイストな世界観が魅力的なクリアファイルの透視動画を見ることができます。
ちなみに同シリーズの仕組みを思いついたきっかけは、プラ板の「『透明』ということ自体を生かせないか」と考えたことから生まれたそうです。また今回アトムを題材にしたのは、ロボットで作ったら面白そうという興味と、「単純に好きなロボットで最初に思い付いたのがアトムだったからです」と、納得のコメントをしています。手塚治虫先生も喜びそうな愛のある作品だった……!
コメントではその遊び心のあるステキな発想の作品に「すごい!」「かっこええ」と感動する声が寄せられ、海外ユーザーからも同様の声が届く反響を呼んでいます。さらに手塚先生の娘さんの手塚るみ子さんからは「わぉ!ぜひこれはオフィシャルで!」という声も。
ちなみに「欲しい」という声もありますが、アトム以外のオリジナル作品はruffさんのオンラインショップ(BOOTH)で販売しているものもあるのでのぞいてみるといいでしょう。また7月30日まで、銀座「ミレージャギャラリー」の「真夏の夜の夢」展にて作品を一部出展しています。
ruffさんによるさまざまなアート作品
画像提供:@crow_pierrotさん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「陽」の影が「陰」に!? 見方を変えると意味も変わる「アンビグラム」文字が匠の技
陽は陰で陰は陽。奥が深い……。 - 「社畜ノート」の物語と仕掛けに涙する人続々 めくるたびにブラックな環境に耐える社員の悲壮な日常が展開
見ていてつらい。 - ちゃんとプレイできる! ダンボール工作で作った「スーパーマリオ」が全ステージプレイしたい完成度
ジャンプの挙動がすごい。 - トーマスのおもちゃをレールの“上”でなく“内側”に走らせると……? 子どもの柔軟な発想に驚き
決められたレールの上は走らねえ……。 - やっぱりガンプラは自由だ……! 遠近法を盛り込んだガンプラのジオラマが発想と迫力に感動するかっこよさ
オーバーパースばんざい!