米ウォルト・ディズニー社は7月26日(米時間)に公式ブログで、2019年半ばまでに同社が全世界で所有および運営している施設において使い捨てのプラスチック製のストローとマドラーを排除すると発表しました。東京ディズニーリゾートも排除する方針なのかオリエンタルランド広報部に取材したところ、同園はウォルト・ディズニー社が運営元ではないため、今回の発表の対象には含まれないと回答しました。
ウォルト・ディズニー社ではかねて環境コミットメントの一環としてプラスチックの削減に取り組んでおり、このたび「環境への責務の行程における重要な一歩」としてプラスチック製のストローとマドラーを廃止すると発表。ストロー年間1億7500万本、マドラー年間1300万本を削減する計画を明らかにしました。
他にも今後数年かけて、ホテル内やクルーズ船内のプラスチック消耗品を80%削減する方針。またパークやクルーズラインにおけるプラスチック製の買い物袋の数を減らし、再利用可能な袋を購入してもらうオプションを提供する他、運営事業全体でポリスチレンカップを排除するとしています。
東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(千葉県浦安市)で使われているストローやマドラーは主にプラスチック製ですが、ディズニーブランドの大本であるウォルト・ディズニー社の今回の発表は両園も対象となるのか、多くの来園者が気にするところです。
オリエンタルランド広報部に取材したところ、発表はウォルト・ディズニー社の管轄のみが対象となるため、運営元がオリエンタルランドである両園は対象外とのこと。しかしプラスチック削減にまったく与しないというわけではなく、「今回の声明および社会状況を踏まえまして弊社も同様の形で実施していくかどうかはわかりませんが、プラスチック廃棄物を減らす方向で検討していきます」と回答しました。
(黒木貴啓)
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