元ホストという経歴を持つ携帯ショップ店員に接客を受けた体験を描いた漫画が、店員さんの接客技術がすごいと話題になっています。これが人を楽しませる話芸か……!
作者の弾正よしかげさんは、幼なじみの携帯電話の修理のため一緒に携帯ショップを訪れます。現れたのはイケメンの店員さんで、彼が携帯をいじると、不具合が一瞬で直ってしまいました。「はええぇ!」と驚く2人に、店員さんは「僕の指 魔法かかってるんで!」と笑顔で答えます。その対応に「パリピオーラ」を感じる弾正さん。
さらに店員さんは幼なじみに「でもそれウチで買ったのじゃないですよね?」と指摘。何でも接客したお客さんの顔と名前とプランはすべて覚えているそうです。なんだこのスーパー店員……。
そんな店員さんに安くできると勧められ、弾正さんは思わず携帯会社を乗り換えることにします。新しい端末の設定中、店員さんが元ホストだという驚きの事実を聞き出しました。
しかし「ホストって毎日ドンベリ飲んでる、あの?」くらいの知識しかない弾正さん。詳しい話を聞こうとすると店員さんは少し考えて「1回来店ごとに1話教えるんで24回来てください!」と見事な営業トークを繰り出します。結局弾正さんたちはカバーが届く3カ月後まで詳しい話はお預けになってしまいました。
後日投稿された第2話では、店員さんの会話術がより詳しく描かれています。例えば、会話をしている際に「普段は教えないんで秘密ですよ!」「あとこれも秘密なんですけど」など、ところどころで特別扱いを受けていると思わせるセリフを入れてきます。でもそれを初対面の弾正さんたちにも話してるという不思議。
さらにホスト時代、年上から誘われ大変だった経験を話した際には、弾正さんたちが年上なことから「まぁ年上のお姉さん好きですけどね」と素早くフォローを入れます。「人生愛嬌で乗り切ってきました」と言うだけのことはある……! 弾正さんはネズミ講に何度も誘われ断った経験から「甘い言葉で懐柔してくる人間のいなし方には慣れている」という自負があったものの、最後は謎の敗北感を感じつつ、楽しく帰っていきました。恐るべし、元ホストの接客。
漫画を読んだ人からは、接客技術のすごさに感心する声があがり、接客業で働く人からは「見習いたい」という感想も寄せられました。確かに接客業の人には参考になりそう……!
しかしそんな店員さんも、外伝漫画では「(ネットで)ホストの愚痴とか見ないですね」「ホストクラブとか行く機会ないもんねぇ」と発言した2人に、「いや……ホストも書いてますよ」「あんなとこ行かない方がいいですよ」などと闇を感じる発言が。それまでの笑顔と打って変わった暗い表情も怖い……!
作者の弾正さんは少年ジャンプ+で「ぼくたち保育科高校1年生」を連載しています。フォロワーさんと店員さんがいるショップのオフ会も実施したとのことで、そのレポート漫画も楽しみです。
画像提供:弾正よしかげ(@necoguruma3)さん
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