暑い夏の季節、頭を悩ませるのが「谷間のチラ見え」問題。胸元が大きく開いていたり、ゆるめだったりすると、胸元が見えてしまっていないか気になります。とはいえ、胸元を隠すためだけにキャミソールを着るのもちょっと……。そんな悩みを解決するアイテム「ブラライナー」が発売されました。
ブラライナーは、三角形に近い形をした布。ブラジャーのブラストラップに巻き付けるように両端のボタンを留めると、かんたんに胸元をカバーできます。ネット上では大きな反響があり、「\ブラライナー つくりました/」と告知したツイートは2万4000回以上リツイートされています。
「夏を快適にする、次世代のキャミソール」を目指すブラライナーはどのようにして生まれたのか? 開発者の越智さんに聞きました。
「女性を安心させる」ブラライナー
――ブラライナーのアイデアはどのようにして生まれたのでしょうか。
昔から、胸開きのある服を着るときに私自身が困っていました。小さな面積のためだけに、着なくてもいいところまで着込むことに疑問を感じていました。その後アメリカにいたころ、ワンピースの胸元に小さな共布(ともぬの)が付属しているシリーズに出会いました。その出会いをきっかけに「これは女性に必要だ」と確信を得たんです。その後自分で製作を始め、改良を繰り返し、現在のブラライナーへと続いています。
――発表後、Twitterで大きな話題になりましたね。
ここまでの反響には驚きました。「私が日頃から感じていたことを、実は多くの方たちが潜在的に思っていたんだ!」と感動しました。
ブラライナーは品物そのものだけでなく、「女性を守って安心させる」という意味合いがあります。商品に対してさまざまな意見が生まれ、それに対してまた発言する方が出てきて、Twitter上で議論が交わされました。これも、大きな反響を生んだ理由の1つだと思います。
――反響の中で、印象に残ったコメントや、うれしかったコメントなどはありますか?
「ずっと胸元が不安で、襟首が詰まった服ばかり選んでいた。これで着たい服が着れるようになる!」(20代女性)、「海外製の服をよく着るけど、胸開きが大きいのでありがたい」(40代女性)、「娘の学校の制服、白シャツ前ボタンの隙間隠ししたい」(50代女性)のコメントはうれしかったです。
女性からだけではなく、男性からも「男としてもうれしい。いつも気を使っていたから、みんなにこれを使って欲しい!」「高齢の母のために1枚(購入しました)。最近、腕が痛くて上がらなかったので肌着を着なくてもよくなると喜んでいます」(40代男性)といった声を寄せていただいています。
――キャミソールや類似商品と比べて便利なポイントや、開発時のこだわったポイントはどこですか?
キャミソールを着るのは面倒だと思っている女性はすごく多いです。暑いし脱ぎ着がめんどうだし、服の上にシワが出たり、着太りしてしまったり……ということもありますから。従来品では「ブラカバー」という商品ジャンルがありますが、「窮屈に感じる」「布端や止め具が肌に当たってチクチクする」ことがあるとアンケートで分かりました。
ブラライナーは、ボタン、ストラップ・縫い糸が、肌に当たらないための工夫をしています。実用新案取得済の技術で縫製されているので、かゆくなったりチクチクすることがありません。またプラスチックホックは赤ちゃん用の柔らかい留めの物を採用して、日本の職人が1枚1枚作っています。
――ブラライナーはどういう女性におすすめの商品でしょうか。
胸もとが気になることのある女性におすすめです。日常はもちろん、お着物・ゆかたの襟元にも使っていただけます。
キャミソールの脱ぎ着が大変なご高齢の方や、キャミソールが着にくい妊婦さん、授乳中のママ、前かがみになることが多いお母さん、子育て・家事・お仕事など忙しい方、盗撮を気にされている方におすすめしたいです。さらに、乳がんサバイバーの方などのお役にも立てるのではないかと。潜在的には、全ての女性が「1枚は持っておきたい」と思っていただけると考えています。
ブラライナーのラインアップは、色はホワイト・ブラック・ピンク、デザインは無地・レース・パール・シフォン。価格は1500円前後です。サイズは3段階調整できるので「グラマーな方もスレンダーな方もOK」とのこと。8月14日までMakuakeで先行販売を行い、15日からは自社でのネット販売も開始する予定です。
今後は要望の多い新デザインなども企画中。また、アメリカや東南アジアからも問い合わせがあり、海外への展開も視野に入れているといいます。谷間チラに悩んでいる女性は、新しい選択肢として試してみるのはいかがでしょうか。
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