ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

腕相撲激ヨワな女子高生が、全国大会優勝のマッチョマンから勝てる秘訣を教わってきた!(1/3 ページ)

筋トレなしで、手っ取り早く強くなりたいっ!

advertisement

体格差……

 こんにちは、受験勉強真っ只中の高校3年生・中山彩歌です。普段勉強に追われていると、「腕相撲」のようなちょっとした遊びで息抜きしたいなあ、と思うことがあります。

 でも私は腕力がないので、普通にやっても友達にはなかなか勝てません。負けず嫌いだし、やるからには勝ちたいけど、わざわざ筋トレするのもな〜。何かすぐに身に付く必勝のコツとかってないでしょうか……?

 というわけで今回は、アームレスリング全国大会の優勝者・梅田誠さんに「腕相撲がすぐに強くなるコツ」を教わってきました! 私でも実践できたので(※記事の最後に結果あり)、きっと皆さんにも効果があると思います!


今回取材を受けてくださった方

梅田誠(うめだ・まこと)

1978年生まれ。14歳からアームレスリングを始め、2014年、全日本社会人選手権 無差別級で左右とも優勝。梅の湯接骨院院長。柔道整復師の資格を持つ。




筋肉量がハンパない……

アームレスリングって、腕相撲をただ英語にしただけなんでしょ?

――今日はよろしくお願いします! いきなりですが、アームレスリングって、ようするに腕相撲のことですよね?

梅:いえ、多くの人が勘違いしているんですが、これが違うんですよ。

――えっ? それは初耳でした! 何が違うんですか?

梅:ルールとか違いはいろいろあるんですけど、呼び方の問題じゃなくて、そもそも競技自体が別物なんですね。組織も「アームレスリング協会」と「腕相撲協会」に分かれていて、僕がやっていたのはアームレスリングのほうです。

――私には同じように見えるのですが……?

 梅田さんによると、アームレスリングとは、

  • 100年を誇る歴史を持ち、毎年各国で世界大会も開催されている。
  • 「引く」「吊る」「押す」「巻く」の4つの技があり、腕相撲に比べて、相手より筋力が弱くても技術があれば勝てる競技。

 とのこと。世界レベルの組織が存在しない腕相撲とは別物のようです。

梅:アームレスリングはプレイする台自体が狭く、肘を置くパッドも狭いから、全体的に動ける範囲に制限があります。勝敗は、そのパッドに手の甲がついたら負け。それに対して腕相撲は、肘を置くパッドもないし、机に手の甲がついた時点で勝敗が決まります。

 アームレスリングは、アームだけで制するんじゃなくて、相手をフォールして戦う競技って言うほうが分かりやすいかも。



正式なアームレスリングには専用の台があります(左が梅田さん)

――なるほど、似ているようでかなり違うんですね。


アームレスリング=腕力勝負でしょ。え? 握力も関係するの?

――腕でするレスリングってことであれば、じゃあ腕力さえあれば勝てるんですよね?

梅:それ、いい質問ですね! でも答えはNO。腕力さえあれば勝てるってほど単純じゃなくて、握力(手首)もかなり関係してるんです。僕は腕力では勝っていたのに、“握り負け”したことがあって、勝てる勝負を落としたことがあります。

――ん? ということは、握力を優先して鍛えたら勝てるんですか?



パッド(青)に手の甲が付いたら負け

梅:いや、腕力と同じで、これまた握力だけ鍛えればいいってわけでもないんですよ。

――……それなら、一体どうしたらいいんですか?

梅:握力も腕力も、バランスよく筋トレで鍛えるのが大事です。どの部位を鍛えるかでいうと、アームレスリングでメインに使ってる筋肉は大胸筋。ほかにも体幹部分、三角筋、上腕三頭筋を鍛えたいですね。



三角筋と上腕三頭筋

――わあ、結構鍛える部分がありますね。筋トレするなら、どんなメニューが効果的ですか?

梅:ありがちだけど、定番のプッシュアップ(腕立て伏せ)です。ほかにも大胸筋中心にしたトレー二ングをするなら、ダンベルを持ってひたすら上げ下げするのみですね。ただ、ここで非常に重要なポイントがあって、身体を全体的に万遍なくトレー二ングをするということ。

――トータルで鍛える必要があるんですね。でも、筋トレしただけで勝てるとは限らないですよね? 戦う上でのコツはないんですか?

梅:ありますよ。素人の方たちからすると、できれば筋トレせずに早く強くなりたいって思いますよね(笑)。

――はい、恥ずかしながら、実はそうなんです(笑)。

梅:本題に入りましょうか。実際に僕が試合で使った方法を今回特別に教えます。

――(待ってました!)ぜひ教えてください!



次のページでいよいよ「技」を解説してもらいます!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る