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狭い通路を歩いているとき、向こうから人がやってきて「自分が避けようか、相手に避けてもらおうか」とちょっと戸惑った経験はありませんか?
サバンナの地下にトンネル状の巣を作り、集団生活を営むハダカデバネズミには「トンネル内をすれ違うときに発する鳴き声」があり、それによって通過する方法が決まるのだとか。一体、どういうものなんです?
解説
ハダカデバネズミが生活する地下トンネルはとても暗く、目もほとんど見えないといわれています。その代わり、音声を使ったコミュニケーション能力が発達しており、17種類あるいはそれ以上の鳴き声を使いながら、とても社会性の強い集団を形成しているのだとか。
個体同士がぶつかったときには、それぞれが「ソフトチャープ」という鳴き声を出すのですが、これには自分の身分を名乗る意味合いがあると考えられています。トンネル内ですれ違う際には、このソフトチャープでまず互いの地位を確認した後、身分が高い方の個体が相手に乗っかり、その上を通過するそうです。これが社会か……。
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