「宮城県に変わった形の信号機がある」と話題になっています。四角い枠の外側に車両用信号、内側に歩行者用信号という、信号機の既成概念をぶっ壊してくるその姿。この信号機を初めて見た他県民は「なんだこれ!?」「強そう」「見方がわからない!」と驚きの声をあげています。何これ、かっけぇぇ!
話題となっているのは「懸垂型信号機」と呼ばれるものです。宮城県周辺にある信号機の撮影を趣味としているきゅう(@bakakana9)さんがYouTubeで詳しく解説しています。
この信号機は宮城県内には20数機設置されているそうです。形状も1種類ではありません。例えば信号がちょっと斜めを向いている懸垂型信号機もあります。直角ではない角度で道路が交差している場所に設置されています。
一方向に信号機がない、すなわち“のっぺらぼう”になっている懸垂型信号機もあります。T字路に設置されています。
このような信号機はどうして生まれたのでしょうか。その秘密は、一部の例外はあるものの、多くが細い道路に設置されていることから推察できます。
普通の信号機を設置するには四隅に柱を立てなければならず、道路が狭くなってしまいます。しかし、懸垂型信号機ならば、柱1本で4方向分の信号機を設置できるのです。
ところで、Twitterには「名古屋の大須にもある」との声も多数寄せられていました。きゅうさんの動画でもその点に言及しています。
きゅうさんによれば、名古屋の大須にある懸垂型信号機は1975年に近い年代から設置されていたそうです。大須が懸垂型信号機の国内設置第1号かと思われていましたが、Twitterで愛知県内第1号は新栄小学校前との情報が新たに寄せられました。集合知がすごすぎる。
そして大須の信号機は、現在はLED化され宮城県の信号機とは形状も製造会社も異なっています。そのため、最初に紹介した懸垂型信号機は「宮城限定」と説明しています。形は違いますが、LED式の信号機もかっけぇぇですなぁ。
珍しいと話題になった懸垂型信号機。宮城県民は逆に他県にないことに衝撃を受けたようです。こういうことって、たまにありますよね。皆さんの身近にある信号機も、もしかしたらものすっごい珍しいものだったりするかもしれませんね。
素材協力:きゅう(@bakakana9)さん
(高橋ホイコ)
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