スパゲティは両端を手で持ちポッキリ折ろうとすると、なぜかたいてい3つ以上の破片に砕けて飛び散ってしまいます。そんなスパゲティの不思議な特性を回避し、きれいに2つに折る方法をマサチューセッツ工科大学とコーネル大学の研究チームが発見しました。
スパゲティが3つ以上に折れてしまう特性に最初に着目したのは、ノーベル賞学者のリチャード・P・ファインマン(1918―1988)でした。天才物理学者のファインマンを持ってしてもこの謎を解明するには至らず、その理由が解き明かされたのは2005年になってから。
フランスの物理学者バジル・オードリーとセバスチャン・ノイキルヒはスパゲティが折れる際、折れた後に真っすぐ戻ろうとする反動により波が発生する点に着目。スパゲティの端に跳ね返った波が増大する「スナップバック効果」により、麺が再度折れるという仕組みを発見。2人はこの研究により2006年のイグノーベル賞を受賞しました。
パスタのふしぎはこれで完全解決したかに見えましたが、そこに新たな疑問と光明を見いだしたのが、今回のMITとコーネル大学の研究。この新たな研究によると、スパゲティを270度ねじりつつ、秒速3ミリメートルで折り曲げていくことで、完璧に半分に折れるようになるとのこと。
研究はスパゲティを固定する専用の機械を用いて行われましたが、ねとらぼ編集部ではより家庭のキッチン環境に近い、素手でのスパゲティ折りに挑戦。残念ながら握力不足と関節の限界のため270度ひねることはできませんでしたが、なんとなく普通に折ったときよりもひねりを加えながら折ったほうが2つに折れる確率が高まりました。
ただし素手の場合はどうしても個人差があり、編集部員Kの成功率が70%程度だったのに対し、筆者は成功率10%程度。テクニックを磨けばよりうまく折れるようになるのかもしれません。
※使用したスパゲティはミートソースでおいしく食べました。
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