休日は外に出ず、家でゆっくり寝られることが幸せ――そんな生活を送っていた女性が、あるおばあちゃんとの出会いで変わる漫画が生き方を見直すきっかけになりそうです。
漫画はTwitterユーザーのみもーぜさやさんが、引きこもりの問題提起として描いたもの。問題提起の企画イラストを担当していた際に描かれたもので、そのときにボツになった作品をTwitterで公開しています。
主人公は仕事を頑張る女性。仕事のために翌日の体力を温存しなければと考えていましたが、忙しくなるほど「早く家に帰りたい」「次の休みはおうちで充電しよう」と疲労感が強くなり、気がつくと会社と家を往復する以外で外に出ることのない生活を送るようになっていました。
金曜日の楽しみは休日のために食料を買い込むこと。そして休日の夜は何かしないともったいないと夜更かしをして、そのまま夕方まで眠りました。休日、外に出ずに家でゆっくり寝られることが幸せ……そんなふうに思っていました。
外出することや友達に会うことが億劫になってしまった女性。そんな生活を2年続け、日々の生活に色がなくなったように感じていました。しかし、ある出会いが転機をもたらします。
ある日の帰り道、急に雨が降り出しました。早く家に帰りたいと思う女性でしたが、隣にいたおばあちゃんがこうつぶやきます。「ああ、残念。あとひとつだったのに」と。
おばあちゃんは女性に「今日こそ達成できると思ったのに」と言いながら、やりたいことリストを作って生活を送っていることを教えてくれました。雨のせいでリストが達成できなかったおばあちゃんでしたが、今日できなかったことは明日できるため「明日の楽しみが増えたわ」と笑顔を見せます。
仕事をしなくてもいいおばあちゃんのことをうらやみ、自分なら家にいるのにと思いかける女性でしたが、逆に「なんでも自由にできるお姉さんが羨ましいわ」と言われて心が動きました。おばあちゃんは、年を取ると若いころに当たり前にできていたことが難しくなるけれど、1日のやりたいことを達成できたときはとてもうれしい、と語ります。「新しい自分を見つけられた気持ちになるの」――そう話すおばあちゃんは輝いて見えました。
休日は外に出てやりたいことはないと思っていた女性でしたが、おばあちゃんの生き生きとした表情を忘れることができず、何かやりたいことを探してみることに。そして、外の世界がとても明るいことに気付くのでした。
漫画はみもーぜさやさんの実体験ではないそうなのですが、「おうち大好きっこだった私には全く他人事ではなく」「気持ちはよーくわかります」とコメントしています。
画像提供:みもーぜさやさん
(植木鉢)
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生きてこそ。