非常に強い台風20号は、23日夜には少なくとも強い勢力を保ったまま、四国から近畿地方に上陸する見通しです。四国、近畿、東海、中国地方では、夜間の時間帯に急激に雨や風が強まる恐れがあるため、明るいうちに、安全を確保するようにしてください。
総雨量1000ミリを超える所も
湿った風が吹きつける南東に開けた斜面を中心に、既に大雨となっている所があります。この後も断続的に雨が降り、非常に激しい雨の降る所があるでしょう。その他の地域でも、台風が近づく午後は次第に雨が降り、夕方以降は急激に雨が強まる恐れがあります。台風が接近する夜からあす24日明け方にかけては、局地的に一時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るでしょう。あす24日明け方までに降る雨量は、平年の8月ひと月に降る雨量の2倍近くに達する恐れがあります。南東斜面では、台風19号からの雨量を合わせると、局地的に総雨量が1000ミリを超える恐れもあります。
土砂災害や、河川の増水・氾濫、低い土地への浸水に厳重に警戒をしてください。大気の状態が非常に不安定になるため、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意が必要です。
暴風・高波・高潮
西日本では、午後は急激に風が強まり、夕方からは標識が傾くほどの暴風が吹き荒れる恐れがあります。東海地方でも、昼過ぎからは非常に強い風が吹くでしょう。
また、西日本の太平洋側では、うねりを伴って大しけとなっている所があります。台風が近づく西日本では、23日昼過ぎから海上で猛烈なしけとなる所があり、東海地方でも、夕方からは猛烈なしけとなる見込みです。
また、台風の接近と大潮の時期が重なるため、満潮時刻を中心に潮位が高くなるでしょう。海岸には近づかないようにしてください。暴風、高波、高潮に厳重に警戒をしてください。
夜間にピーク 早めの安全確保を
今回、台風20号が接近する夜間の時間帯に、急激に雨や風が強まる恐れがあります。最新の気象情報や、自治体から出される避難に関する情報を確認し、「明るいうちに安全を確保する」ようにしてください。
平成30年6月18日の大阪府北部の地震や、平成30年7月豪雨により被災した地域では、いつもより災害が発生しやすくなっている可能性があります。早めの行動をしてください。
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