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家族で約10年間、交換日記をしていた話(1/2 ページ)

ラストページは。

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 小さい頃……と言いたいところですが私が18歳と割と大きくなるまで、家族で交換日記をしていました。

 もともとはうちの母親が、共働きでなかなか見られない昼間の子どもたちの様子を知るためのコミュニケーションツールとしてだったり、連絡をしたりするために用いた手段でした。

 で、これが結構面白いものだったので実家に帰省するとよく読み返して笑っていたのですが、大人になり意識してみると見えてくるものがいろいろとありました。今回はそんな家族交換日記「おかえりえりえり」の世界を少しだけ紹介します。



 日記には卒業、進学、受験や就職、転職、誕生日、ケンカなど家族のいろいろなエピソードが詰まっていました。仕事と育児を両立している母親を尊敬していたのだけど、母親は母親でかなり悩んでいたというのが今になってみると日記に現れていました。小さい頃は「親含め大人は完璧」だと思い込んでいたのであんまり見えてなかった事実です。



 そして、漫画内でも紹介している通り、交換日記のラストは「姉の結婚」です。その頃には小学生だった私も18歳。姉も就職して大きくなっていたので長らく続いた「おかえりえりえり」はその役割を終えたわけです。今は姉妹二人とも実家を出ているし、家族交換日記は「交換日記をしていた」という記録だけが残ったわけだけど、家族はこれからも続くんじゃよ!



 こうした家族交換日記は13冊ありました。こう見ると結構すごい量だ。今は共働きの家庭って多いけど、私の時代はそこまで多くなかったんです。学童保育の利用もあったんですけど私はどうやら学童が嫌で友達の家とかに脱走していたそうで、昼間大人がいる友達の家によく遊びに行かせてもらっていました。母親は私の放課後の扱いに頭を悩ませたそうです。

 そして私は私で、当時は昼に家に大人がいないことを寂しがっていたのですが、大人になった今共働きで家庭と仕事を両立して、私たち姉妹を育ててくれた両親には頭が上がりません……。さて、最後に漫画内でも引用したお気に入りのページを共有して終わりにします。



 姉が顔に大根の皮をのせられて起こされた日の日記です。なぜかこのエピソード覚えているんですけど、姉がなぜ大根の皮をのせられるというこんな起こされ方をしたのか理由は本当に思いだせません。でも、そんなめちゃくちゃ些細なエピソードも思いだせるから家族交換日記、いいね。

ちぷたそ

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