トヨタ自動車は8月27日、コネクテッドサービスに対応した純正ナビ「T-Connectナビ」の新モデルを発表。2018年9月3日からトヨタディーラーなどで発売します。価格は7型画面の「NSZT-W68T 標準セット」で14万5800円(税込、設置工賃などは含まず。以下同)から。
画面サイズは7型、9型(23万2200円から)と、アルファード、ヴェルファイア、エスティマ、ヴォクシー、ノア、エスクァイアの各車種専用となる10型(29万2680円)の3サイズ。一部を除き、それぞれ標準セットと専用のデータ通信モジュール「DCM(Data Communication Module)」付きパッケージ(標準セットからプラス4万5360円)の2種類を用意します。全モデルで地上デジタル放送(フルセグ)チューナーを搭載します。
トヨタは、新世代の自動車と周辺交通のサービス化時代を見据え、クルマへネットワークへの常時接続機能を搭載した「コネクテッドカー」の普及を急速に進めています(関連記事)。2018年6月に発売した新型車「15代目クラウン」(関連記事)、「カローラ スポーツ」(関連記事)を皮切りに、DCMの搭載を全車に標準化していく方針を示しています。
また、カーシェアやタクシー事業者、保険会社、販売店なども含めて今後のモビリティサービスを実現するための機能や仕様の共通化と統一化を図るプラットフォーム「MSPF」(関連記事)を推進しています。
DCM付きの新ナビを装着すれば、自車が「コネクテッドカー」になる
今回の新モデルではDCM付きパッケージの拡充によって、より便利なサービスを提供していくための「コネクテッドカー化」をさらに進める計画。ユーザーとしても、DCM付きの新モデルを装着するだけで自車が「コネクテッドカー」になります。
新モデルでは、リアルタイムの交通情報と最新地図データを元にした「今、最適なルート配信機能」と蓄積される走行データによって、“安全運転ならば保険料割引がある”「走行データ連動型の自動車保険」を利用できるようになることが目玉。ちなみに、通信機能によって蓄積されたリアルタイムデータは、2018年6月の関西地区災害時に活躍した「通れた道マップ」(関連記事)などにも役立てられます。
新モデルの発売に合わせてナビオプションの拡充も図ります。記録動画の再生や設定変更をナビ画面で操作できるようにした「ナビ連動型ドライブレコーダー」、ダブルツィーター仕様によって運転席と助手席で音の同時定位を実現する「ハイレゾ対応サウンドパッケージ」、ナビ画面のフリック(左右になぞる)操作でリアカメラに付いた水滴を除去できるようにした「雨滴除去機能付きマルチビューバックガイドモニター」、次世代の交通安全支援システムに対応した「ITS Connect対応ユニット」などを用意します。
このほか、テレビチューナーをワンセグとした7型画面のエントリーモデル「NSCN-W68」も2018年12月に発売予定。価格は8万4240円からです。
(カナブンさん)
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