「※マインクラフトの画像です」とTwitterへ投稿された都市の画像に、感嘆の声が寄せられています。遠目に見ると風景写真のようですが、拡大すると全ての建造物がブロックで構成されていると分かり、紛れもなくマインクラフト(マイクラ)のゲーム画面。実はこの画像、マイクラ上に構築された架空の県「佐山県」の一部なのです。
1つの県をマイクラの世界に作り上げる壮大な計画。製作途中ながら、既に地方都市レベルの町並みができあがっています。進捗状況は逐次佐山県(公式)アカウントで公開。住宅地やビル街など、リアルな風景が多数投稿されています。
製作には大勢が参加しており、各メンバーは個人のアカウントで作品を公開。これらも、公式アカウントがリツイートする形で紹介しています。「1階に居酒屋の入ったビル」や大規模な工場、屋上広告付きのマンションなど、設定の明確な作品が多くて楽しく、なかには実際に動かせる鉄道を敷設している人までいます。
公式アカウントを取材したところ、製作が始まったのは2013年11月のこと。ネットで他のクリエイターの作品を見ているうちに、自分たちなりに新しいものを作ろうと思ったのがきっかけだそうです。
佐山県の全容は、「県全体が津軽海峡にある1つの島」と設定。人口約500万人の、北日本最大の都市としています。個々の建物の多くにはモデルがあるものの、都市全体の明確なモデルはないとのことです。
製作にはこの4年間で大勢が携わり、現在活動しているのは約50人。歴代メンバーが積み重ねてきたエリアは、12平方キロにも及ぶそうです。これは東京ドーム約255個分に相当し、東京都千代田区(11.66平方キロ)を超える広さです。作業量を想像すると気が遠くなる……。
佐山県は製作途上で、完成を目指してなおも拡大中。現在のペースから計算すると、完成は数十年後になるそうですが、現時点でも広大な都市が構築されており、観光案内のように楽しめるPVも公開されています。
動画で楽しむ佐山県の名所
(沓澤真二)
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