ラブコメ風だけど、最後はホロっと泣ける漫画「泣く夫と怒る嫁」に、「電車の中で泣きそうになった」「こんな嫁がほしい」と反響が届いています。作者は漫画家の葵 日向(あふひ ひゅうが)(@gennkinauma)さん。
いつも泣いてる夫といつも怒ってる嫁が出会ったのは小学生のころ。転んだのかいじめられたのか泣いている男の子、京介に、強気な女の子、友実が「あんた見ぃひん顔やな 名前 何ていうねん」と声を掛けたことがきっかけでした。泣きながら名前を答える京介に、「泣くな 男やろ! ほら怪我したとこ見せてみ」と友実は厳しくも優しい言葉をかけるのでした。
続いて中学になると、「友実ちゃんのおかげでテストの点数あがった!」と号泣して喜ぶ京介に、「当たり前やろ! あたしが教えたんやから」とまたもや頼りがいのある発言をする友実の姿が見られます。
そして高校生になると、なんとふたりはお付き合いを開始します。お付き合いできることになったとき、喜んだ京介はやっぱり号泣してしまうのです。その後、順調に愛をはぐくんだであろう2人は結婚します。結婚式の日、京介はウェディングドレス姿の友実を見て「友実ちゃん まじ綺麗。え? これ夢?」と号泣し、友実は「あほか! 夢やあらへんわ! 目ぇ覚ませ! 京介!」とビシバシ。この2人、いつも京介が泣いていて、友実が怒っていたり、はっぱをかけていたりという関係ですね。
2人に赤ちゃんが生まれたときにも、娘がかわいすぎて号泣する京介を見ながら、「何分抱っこしとんねん あたしも抱っこしたい!」と友実ちゃんはお怒り気味。さらに月日が流れ、愛娘の結婚が決まると……寂しくなるなぁと泣く京介を「今泣くな! 涙は結婚式にとっとき!」と友実は叱咤するのでした。
その後もともに年月を重ねた2人。そっと手を握りながら「死んで生まれ変わっても友実ちゃんと一緒にいたいなぁ」と話す京介に、友実は「嫌や」「泣き虫は嫌いやからや!」とバッサリ。どこまでも強気な友実ですね。それでも、この2人の関係、なんだかほほ笑ましいのですが……。
そして友実が亡くなり、遺品整理をしていた娘が京介あての手紙を見つけます。手紙を読んだ京介は「ははっ 友実ちゃんらしいや」。
手紙に書かれていたのは「生まれ変わってもあんたと一緒がいいです 友実」というメッセージでした。京介は涙を流しながら「きっとまた見つけるよ」とつぶやくのでした。
いつも京介が泣いていて、友実は強い。まるで正反対な性格の2人ですが、愛し、愛されていたのですね。こんな関係、憧れてしまいます。最後の友実からの手紙もやっぱりどこか強気でぶっきらぼうなようでいて、でも、愛が存分に詰まっているのがステキ。
漫画を読んで「電車の中で泣きそうになった」「胸が痛い」と涙した人が多かったようです。
作者の葵さんはアプリ「マンガハック」で「同胞の叫びは聞こえない」を連載中。Twitterやpixivでも作品を読むことができます。
画像提供:葵 日向(あふひ ひゅうが)(@gennkinauma)さん
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