命にかかわる病気を持つ幼なじみと、がんばって彼女を励まそうとする主人公の関係を描いた、ラブコメのようで、それでいて、キュンとしたり思わず涙してしまう漫画にこんな幼なじみが欲しいと共感する声が届いています。
漫画「オタクの幼なじみが死にそうな漫画」の主人公・旭君の幼なじみの夏乃(かの)ちゃんは、「バルスファンタジア」という漫画が大好きなマンガオタク。日々「バルス様!!!!!!! 尊い!!!!!!!」と大興奮して、少々うるさい彼女の悩みは「ツイッターにもピクシブにもバルス様の絵がない」こと。主人公の旭君は、マンガをあまり知らないため、こんな幼なじみの言動が理解できないようです……。
そんなある日、旭君はお母さんから夏乃ちゃんが入院したことを知らされます。彼女は命にかかわる病気を患っていたのです。
いつもやかましい夏乃ちゃんが、まさかそんな重い病気だったとは思わなかった旭君。お見舞いに行くと、夏乃ちゃんは「しんど……死ぬまでにバルス様の神二次創作に出会いたかった…」とどんより落ち込んでいました。そっちのしんどいかい! その姿を見た旭君は「それが一番しんどいのか…?」とちょっと引き気味のよう。「手術もするし、結果次第では望みもあるし、強く生きるよ…」と言いながらも、夏乃ちゃんはバルス様の画像検索をして、「結果0件」を嘆いているのでした。
すると数日後、旭君が病院にやってきて「おい夏乃大変だ バルス様の神絵師が現れたぞ!」と夏乃ちゃんに朗報を伝えます。しかし……。
彼が夏乃ちゃんに見せたのは、お世辞にもうまいと言えない絵。「俺だ どうだ尊いだろう」と神絵師は自分だとドヤります。夏乃ちゃんは「これっ…描いたの?」と大爆笑。旭君は「ああそうだ マンガ全巻読んで描いたんだぞ 笑ってないで尊みに打ち震えろ!」と尊大に言うのでした。
なおもおなかを抱えて大爆笑し「ガチで尊かったら寿命が延びたかもしんなかったのに」と言う夏乃ちゃん。旭君は真顔で「絵柄が合わなかったんだな」と言い切ります。旭君、天然なのかな?
「でも 私のために描いてくれたあんたは尊いわ」と泣いて喜ぶ夏乃ちゃん。旭君は思うのです、「いつも推しばかり尊がっていた彼女がやっと俺の方を見てくれた気がした」と。
不器用かもしれないけれど、天然かもしれないけれど、穏やかな優しさで包んでくれる旭君。その優しさに気づき始めた(?)夏乃ちゃん。この後の展開も見逃せませんね。夏乃ちゃん、手術が成功して元気になりますように。続きが読みたい!
この漫画を読んだ読者は、「尊い」「こんな幼馴染ほしい」「来世はこんな生活を送りたい」などとコメントを寄せています。本当に、こんな幼なじみ、いたらいいのになぁ。
作者は、漫画家の与田基俟(よのだきし)(@kishi_yyy)さん。comic POOLで「あたらしい家族ができました。」を連載中で、10月にコミックス1巻が発売予定です。
画像提供:与田基俟(よのだきし)(@kishi_yyy)さん
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