「本当に助かりました。感謝しています」台風21号で孤立した関西国際空港 現場に居た当事者に利用客やスタッフのようすを聞いた(1/2 ページ)
現地のようすやスタッフの対応について聞きました。
関西に大きな傷跡を残した台風21号の影響で、2018年9月4日から機能停止に追い込まれていた関西国際空港。水没した滑走路、停電で空調や電灯などの施設設備も使えず暗闇に支配されたロビー、停泊していたタンカーが衝突したことで分断されてしまった連絡橋など、衝撃的な光景が日本中に届けられました。
あの日、現地では何が起こっていたのか。孤立した空港島で48時間を過ごしたという当事者に話を聞きました。
9月4日14時ごろに神戸市付近に上陸した台風21号は、大阪市で最大潮位329センチを記録。関西国際空港で瞬間最大風速58.1メートルが観測されるなど、近畿地方を中心に暴風と高潮による甚大な被害(関連記事)をもたらしました。
この台風は北米などで使われるハリケーンの評価方法における最大値「カテゴリー5」となり、2005年にアメリカを襲った極大ハリケーン「カトリーナ」の最盛期もカテゴリー5と評価されていました。海外メディア「ワシントン・ポスト」は今回の台風を「カテゴリー5 スーパータイフーンJebi(チェービー)は今年最強の嵐」と伝えていました。
そんな台風21号に襲われた関西国際空港では、利用客と従業員をあわせて約7800人(ターミナル1・2ビル内には3000人)が連絡橋の分断と空港線が水没した影響で孤立。暴風が吹き荒れる中では救助活動も行えず、八方塞がりの状況に陥っていました。
台風が過ぎ去って、被害状況が明らかになるにつれて、報道機関やSNSを通じて現地のようすが徐々に伝えられるようになってきましたが、現地で起こっていたこと、従業員や他国からの訪日客などのようすなど、実際に関空に取り残されたひとりであるTwitterユーザー・ゆうた(@0830_yuta)さんに話を聞きました。
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