ラジオNIKKEIが、平日の正午から生放送している1時間番組「Click DE On-Air」を打ち切ったと発表しました。リスナー投票の結果を、担当ディレクターが意図的に操作していたためとしています。
「Click DE On-Air」は、あらかじめ番組サイトに掲示した計30曲の中からリスナーに聞きたい曲をインターネット経由でクリックしてもらい、投票の多かった12〜13曲を優先的に流す番組です。しかし、3人いる担当ディレクターのうち月曜と金曜を担当する番組ディレクターが、“連打アプリ”などと呼ばれる多数連続してクリックしたことになるアプリを使い、一部の楽曲への投票を水増しして流す曲を操作していました。
操作が判明したのは、8月24日。この日も該当ディレクターが連打アプリを使った結果、アクセスが集中して番組用のPCからサーバに接続できなくなり、技術担当者が調べたことで分かりました。
このディレクターは委託先の番組制作会社の者で、調査の結果、約1年半にわたり、2回に1回程度の割合で連打アプリを使っていたことが分かりました。一部リスナーの連打アプリによる特定の楽曲へのリクエスト数の集中に対応するため、自らも連打アプリを使用することで数字のつじつま合わせをしたかったと説明しています。
操作は全て独断で行っており、他の曜日の担当ディレクター2人に不正はありませんでした。また、不正を以前から知っていた関係者はいませんでした。
ラジオNIKKEIは、コンプライアンスを強化し、研修や教育を徹底するとしています。また、各番組におけるチェック体制も強化していくとのこと。さらに、「リスナーの皆様の期待・信頼を裏切る行為で、リスナーの皆様にお詫び致します」とおわびしています。
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