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スマホゲーム「アナザーエデン」、ガチャ不正操作で謝罪 「特定のケースで再抽選を行う内部プログラム」の存在が発覚

かなり限定的なケースとは言え、プログラムによって排出結果を操作していたことが発覚してしまった形に。

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 ライトフライヤースタジオが運営するスマートフォン用ゲーム「アナザーエデン 時空を超える猫」について、運営は9月19日、同ゲームのガチャにおいて、特定のケースで再抽選を行うプログラムが組み込まれていたとして謝罪しました。これに伴い、現在はガチャ機能および「クロノスの石(課金アイテム)」の販売を全て停止しています。



 9月13日に発生していたガチャの不具合が発端となって発覚したもの。このときは一部のユーザーから「特定の時間帯にガチャを引くとほぼ最高レアばかり排出される」という報告があがっており、これについて調査を進めていくなかで、今回の内部プログラムの存在が発覚したとしています。


アナザーエデン 謝罪 アナザーエデン」公式サイト

 抽選プログラムの内容は、「10連ガチャで同じ仲間(同一ID)が4体以上含まれる場合に再抽選される」「10連ガチャで★5クラスの仲間が4体以上含まれる場合に再抽選される」というもの。要するにガチャ結果が極端に「悪すぎた」あるいは「良すぎた」場合に、それをなかったことにして引き直すというもので、いずれもごくまれなケースであるとはいえ、表示されていた確率通りに抽選を行わず、プログラムによって抽選結果を操作していたということになります。


アナザーエデン 謝罪 組み込まれていたプログラムの詳細(公式サイト内「お知らせ」より)

 同プログラムが組み込まれた理由については、前者は「お客様の不利益に繋がると危惧し」、後者は「ゲーム内の公平性を維持することを目的に」それぞれ実装していたと運営側は説明しています。組み込まれていた期間は、前者が2017年5月12日から現在まで、後者が6月29日から現在まで。運営側は対応として、これまでに再抽選が行われていたユーザーに対し個別に補填を行うほか、全ユーザーにクロノスの石1万個(約3万円分)などの配布を行うとしています。


アナザーエデン 謝罪 同プログラムが組み込まれていた経緯(公式サイト内「お知らせ」より)

 スマートフォン用ゲームのガチャを巡っては、以前から「ユーザーの見えないところで運営側が不正に排出率を操作しているのではないか」という疑惑があり、今回のケースは、状況としてはかなり限定されるものの、「確率操作が実際にあった」ということを証明してしまったとも言えます(もちろん、だからといって他のゲームでも同様に行われている、というわけではありません)。 

 「アナザーエデン」運営は今回の件を受け、「この度発生しておりました不具合につきましては、お客様皆様に対する配慮が至らず、ご不快の念をおかけし大変申し訳ございません」「お客様に今後も安心してお楽しみいただけますように再発防止に努めるとともに、その他にもいただいております不具合に関するお問い合わせにつきましては、継続して調査を続けてまいります」と謝罪しています。


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