ケータイショップで300歳の猫又さんにスマホを販売 「ちょっとだけ変な世界でアルバイト」する漫画がどこか懐かしくて不思議でほっこり
ノスタルジックでなんだかあったかい世界。
ケータイショップにやってきたお客さんはなんと猫又――不思議な世界で働く女の子の漫画「ちょっとだけ変な世界でアルバイトする漫画『猫又とケータイショップ』」が心和むお話です。
主人公の女の子はこれまでメデューサの散髪のお手伝いや機械たちがやってくるカフェでのバイトしていましたが(関連記事)、次はケータイショップでアルバイト。ある日、女子高生の制服を着た猫又の女の子がお店にやってきます。「あのぉ〜…すまほって電話ほしいんだけどぉ…」と尋ねられ、新規の契約ということで接客を開始します。
最新品種を勧めると「あのぉ…あたし電話がほしいのよ…電話の本体」と戸惑う猫又さんに「こちら本体でございますが」と説明すると、電話を持ったり裏返したり、ジーッと眺めます。
電話が軽くて薄いことが信じられない様子の猫又さんは「うう…まいったわぁ…30年ちょっと昼寝しただけで、全然ついていけない」とちょっとビックリする発言。女の子が思わず年齢を聞くと「300歳くらいかしらね、たしか…」と答えます。10代に見えると驚く女の子の言葉に、猫又さんはうれしそう。女子高生スタイルは、街を歩いている女の子をマネしてみたのだそうです。
スマホを決定した猫又さんに、女の子がかけホーダイプランを勧めると「それでいいわ」と契約が成立。猫又さんは帰っていきました。
しばらくすると、猫又さんが「さっきまであったボタンがどっか行っちゃったの…!!」とお店に駆け込んできます。女の子がアイコンや使い方の説明をしてあげると「なるほどねぇ〜っ!!」と感心。「すまほ」を使うのが楽しくなってきたようです。
ワクワクしながら、電話のかけ方を尋ねる猫又さん。試しにかけてみましょうと、女の子は自分の電話番号を教えて電話をかける練習をします。受話器がないことに戸惑いながらも、猫又さんは女の子相手に初電話。
初電話が成功したことに喜ぶ猫又さん。これで電話がかけられるようになりました。猫又さん、やったね! 女の子はどこまでも優しく、お付き合い。そして、時はすっかり夕方に。
ケータイショップのアルバイトが終わり、電車で帰りながら「(猫又さんに)ちゃんと教えられたかな…」と心配する女の子。すると電話が鳴ります。「今日はありがとうねぇ。おかげで電話1人でかけられたわ〜! ふふ、『かけホーダイプラン』だからたくさんかけられるわね!!」と猫又さんからの電話。その後もときどきかかってきたのだそうです。
作者は、山北東(@north_mountain9)さん。以前のバイトのお話もそうなのですが、山北東さんの描く漫画の絵とストーリーは現世とはちょっと違うような、でも、どこか懐かしいような……。現実にあるようでそうでないような不思議な感覚になるんですよね。そして、優しい世界。300歳のお客様は、これからどんなとき、そして、誰にスマホを使うのでしょう。ワクワクしている姿が目に浮かびます。
画像提供:山北東(@north_mountain9)さん
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