恐れていた日が来てしまった。「バチェラー・ジャパン」シーズン2で晴れてカップルとなった小柳津林太郎さんと倉田茉美さんの破局が9月28日、本人のSNSアカウントで発表されたのだ。
1人の超ハイスペック独身男性を20人の独身女性が奪い合う熾烈な婚活サバイバル番組、バチェラー・ジャパン。茉美さんは愛らしい容姿と明るい性格、華やかな魅力でライバルたちをなぎ倒していった。
もしかしたら読者の中には、「番組で出来上がったカップルが別れただけでしょ」「どうせ恋愛リアリティー番組なんてヤラセと演出と脚本でしょ」と思っている方もいるかもしれない。シーズン2で2人が視聴者に見せてくれた“物語”を少しご紹介したい。
バチェラー史に残る名シーンを見せた2人
放送中視聴者に大きなインパクトを与えたのは、沖縄での2ショットデート。膝まで海につかりながら沈む夕日を見た後、彼女のためにあげた花火を2人きりの砂浜で見る――という、バチェラー史に残るロマンチックさだった。カクテルパーティー(※残留する女性を選ぶ「ローズセレモニー」の前にほぼ毎回行うパーティー)で会話するひとときでも、林太郎さんが茉美さんに惹かれていることは明白だったように思う。
限られた時間の中でいかに自分をアピールするかは女性陣にとっての勝負どころだが、茉美さんは事あるごとに自作のメッセージカードを渡し、得意のイラストを活用して、林太郎さんの心をつかんだ。2人が初めて出会ったとき、茉美さんが林太郎さんに渡したのも「Choose me」──私を選んで、と書いた手書きのメッセージカード。最後に林太郎さんが「Choose you」と書いたカードを茉美さんに渡し、自ら伏線を回収した見事な演出には誰もが涙した。涙しましたよね?
最終回配信後、茉美さんはブログに林太郎さんへのメッセージをこうつづっていた。
〈今”未来”のことなんてわからないことだらけなんだけど、一つわかること、できることは、私はいつも味方であり、運命という言葉は生涯林太郎だけに捧げる言葉だと言うことかな、、*〉
しかし、2人が最後に選んだのは“別れ”というカードだった。
どこかで掛け違ったボタン
バチェラー・ジャパンで結ばれたカップルが破局するのは初めてではない。シーズン1でカップルとなった久保裕丈さんと蒼川愛さんも、すでに破局を発表している。やはり、非日常的な環境で出会った2人が、その後も続く日常で関係を構築していくことは容易なことではないのだろう。
ただ、シーズン1の時は、視聴者にもちょっとヒネた気持ちがあった。久保さんと蒼川さんには10歳以上の年齢差もあり、「確かに愛ちゃんはかわいいが、これまで誰とも結婚しなかった久保さんがこの子と結婚するなんてことあるかな……?」という疑いは見ている側としても捨てきれなかった。デート中の2ショット写真がアップされたのも一度だけだ。
しかし茉美さんは、自身のインスタグラムに海外旅行中の写真や、オフィシャルな場に2人で立つ写真を多くあげていた。ブログには「林太郎氏に作ったカキフライ」の写真もある。
「久保さんと愛ちゃんは経営者と芸能人だし、この番組で知名度を上げて……という思惑があったかもしれないけど、林太郎さんと茉美ちゃんは一会社員とイラストレーター。もしかすると本当に結婚相手を探していたのでは?」──これはひょっとして本当に結婚するかも。視聴者としてはそう期待してしまうのだが、現実は甘くなかったようだ。
8月14日を最後に、茉美さんが林太郎さんとの写真をInstagramに投稿することは無くなった。そういえば最近2ショットを見ないな。茉美さんの投稿にも、林太郎さんはあまり「いいね!」してないようだな。まあ、わざわざSNSで彼女の投稿に反応しないのも、順調に交際している証拠か……。そんな風にかき消していた嫌な予感は、ついに現実のものとなってしまった。林太郎さんは告白する。
〈茉美とは、昨年からお付き合いしはじめ1年近くが経ちました。お正月にはうちの実家に来たりと、外で会えない期間、二ヶ月間同棲をしたり、隠れて旅行に行ったり、結婚を前提として真剣にお付き合いしてきました。一人の女性と真剣に向き合った結果、そして、二人で話し合った結果、このような運びとなりました。言葉で表現するのは難しいのですが、時が経ち、気が付けば、兄弟と言いますか、心友のような関係に変わっていきました〉
茉美さんのブログにはこんな記載もあった。
〈お正月には彼の実家にお邪魔させてもらって、本当に優しく接してもらいました。お母さんには温かいご飯やお言葉で沢山心をほぐしてもらったり、お父さんには「がんばったね」と言ってもらったり。そんな柔らかな日がありました〉
放送されたエピソードの中では林太郎さんのご尊父が茉美さんの家庭環境に難色を示し、林太郎さんが激高するというシーンもあった。しかしその後、林太郎さんのご家族と茉美さんが心あたたまる時間を過ごしていたようだ。
交際後のことはリアリティー番組で放送しないので、どこでボタンを掛け違ってしまったのか部外者にはもちろん分からない。しかし2人がブログでつづっている言葉を読めば、お互い1人の恋愛対象として、真剣に向き合っていたんだろうなと感じる。そこに、ウソや演出はきっと無いはずだ。
この“ままならなさ”も含めてバチェラージャパンらしさではあるが、やはりあの恋愛バトルを乗り越えて、結婚という人生の選択に踏み切るカップルもバチェラーファンとしては見てみたい。「どうせ終わった後うまくいかないでしょ」と諦めるのではなく、シーズン3で結ばれる2人に、三度目の正直を期待したい。
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