米メリーランド州ボルチモアのドルイド・ヒル・パーク内にあるメリーランド動物園が、ケガをしたカメさんにレゴで車椅子を作ってあげました! とても快適そうです。
2018年7月、同園の従業員が園内でケガをした野生のカメさんを発見。治療のために園の病院へ連れて行ったところ、甲羅の底部に複数の骨折が見られました。
獣医師たちはまず金属製のプレートや外科用のワイヤーを使用して骨を固定。あとは骨折している底部を地面につけないようにする方法を考えなければなりませんでした。
そこで獣医師が考えたのは、歩行をサポートする特別な車椅子。レゴの愛好家の友人に車椅子のスケッチを送って制作を依頼すると、数週間後には見事なレゴの車椅子が届けられたそうです。
甲羅を囲む4つのフレームと4つのタイヤから作られたレゴの車椅子は、骨を固定したまま甲羅の底部を地面につけることなくカメさんが歩行できるようにサポートすることができます。しかもこうやって甲羅を安定させていると、ケガの治りも早くなるそうです。
快適なようで元気に歩くカメさん。前足の力を使って車輪を動かし、自由に動いています。カメさんのために一生懸命思案した結果が良好で、獣医師たちもうれしそうです。
カメは哺乳類や鳥類に比べて新陳代謝が遅いため、ケガの治りも遅いとのこと。このカメさんは冬から春にかけて骨が癒合する見込みで、それまではレゴ車椅子を使用し、完治したのち野生に戻す予定となっています。
医療の力と、レゴを使うというアイデア。そしてそれを形にする技術と、カメさんに対する人々の優しさ。全てが融合して素晴らしい車椅子をカメさんに送ることができました。暖かくなるころには、野生に帰ることができるといいですね!
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元気になって良かった……!