きれいな東京タワーの夜景写真に「すっげーもの」が写り込んでいた…… と話題です。一体何が写っていたのでしょう。
遠目ではなんとなく風景に溶け込んでいた赤い点線ですが、アップにするとげげっとなります。それは大量のタクシーの「空車」表示。空車空車空車空車空車空車空車空車空車……空車、主張しすぎ!
撮影したのはたかだ・ちん・らーゆさん(@chin_tkd)。東京タワーの夜景を撮影していたところ、目の前をタクシーが横切ったそうです。
撮影時、シャッタースピードは2秒に設定していました。夜景はシャッターを開く時間(シャッタースピード)を長くして撮影します。シャッタースピードを長くすると、ライトを点灯して走る車は「光の筋」として写ります。投稿された写真をよく見ると、「空車」のほかにタクシーの行灯(あんどん)もきれいな青い光の筋として写っていることが分かります。
ところが「空車」は光の筋になりませんでした。なぜなのでしょう。
タクシーはLEDのスーパーサイン(空車表示器)で「空車」「回送」などの営業状態を発光して知らせています。このLEDは、人間の目には点灯しているように見えますが、実際は高速に点滅しています。
スーパーサインの製造メーカーに問い合わせたところ、タクシーのスーパーサインに限らずLED表示器の多くは製品寿命を長くするために高速点滅して発光を表現しているそうです。ヘッドライトなどのように常に光ってはいないので、筋ではなくぶつ切りの羅列として写ったのです。ともあれ、いろいろな偶然が引き起こした1枚だったようですね!
ちなみに、この写真を撮影したたかだ・ちん・らーゆさんは、ダジャレイラストをひたすら投稿し続けるInstagramをやっているそうです。「口臭出んわ」、もし実物があったらぜったいに使いたくないですw。
(高橋ホイコ)
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