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日本の10円硬貨や家電製品など、身近なところにある金属「銅」を使って「時の流れ」を表現しようというバイクを使ったアート作品「サモトラシア」が海外で注目を集めています。
このバイクを作り上げたのはイタリアのデザイナー、MARIO TRIMARCHIさん。同国の金属を使ったインテリアを手がけるデザイナーズブランド「デ・カステッリ」との共同プロジェクトとなっています。
古いゲームに登場するローポリゴンCGのようなボディには「銅」が使われており、複数のパーツを溶接して1つのボディを作り上げています。
このバイクに銅が使われているのは「酸化」がテーマになっているからで、空気中の酸素と結合(酸化)して見た目が変化することによって、視覚的に時の流れを表現するアート作品となっています。
このバイクが完全に酸化するまでに100年ほどかかるだろうと予想されており、その頃には現在の美しい輝きは失われ、緑色がかった黒ずんだボディになると予想されています。100年の時を過ごしたバイクには、次世代の人々へのメッセージとしての役割も与えられています。
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