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「Headless Chicken Monster (頭なしチキンモンスター)」と呼ばれる、深海に住むナマコの珍種「ユメナマコ」。そのユメナマコの野生が南極海で泳いでいる貴重な姿が撮影されました。なんだこのクリーチャーは……!
これは……一体……
オーストラリア南極観測局の調査によって南極海では初めて撮影され、生息が確認された野生のユメナマコ。そのユニークすぎるフォルムから、「Headless chicken monster(頭なしチキンモンスター)」という別名を持っている深海生物です。動画を見ると、確かに頭がすっぽり抜けたチキンがユラユラと海中をただよっているように見えます……。神様は一体どうしてこんな生物をお作りになったのか。
ヒレを広げて、舞うように海中を泳ぐユメナマコ。消化器官が透けて見える、半透明のワインレッド色の体はとても神秘的です。小さな手のような形状の触手を、何本も海底に這わせて進む姿も撮影されており、貴重な野生ユメナマコをじっくりと観察できます。その時々の姿で、まったく別の生物に見えるのもすごい。
今回ユメナマコの撮影に成功したのは、オーストラリア南極観測局が、はえ縄漁業用に開発した水中カメラシステムによるもの。この水中カメラにおさめられた深海生物たちの貴重な映像は、海中の生物と環境保護のため、はえ縄漁業を避けるべきエリアの判断材料になるとのことです。
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