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今シーズン限りで引退する、プロ野球・広島カープの新井貴浩内野手。長年カープを支えた彼に送られた、中国新聞の2018年11月5日の広告がカープファンの気持ちを熱くしています。広告主はあのカープOB、黒田博樹でした。
その内容は、新井が三振に倒れたり、盗塁死したり、退場になったりと、新井が不振に終わったシーンの新聞記事ばかりを集めた構成になっています。しかしその裏には「結局、新井は凄かった。」と書かれ、その下には「広告主 黒田博樹」とサイン。
2人は万年Bクラスだった時代からカープを支えてきた盟友で、新井自身も黒田については「若いころからかわいがっていただいている」と語っていたほど。カープに新井が帰還する際も、「大丈夫だから、もう帰ってこい」と大いに背中を押してくれたとか。そんな関係性だからこそ通じる、ユーモアあふれる広告です。
しかも、新井がダメだったことを表す文章部分には青いマーカーが引かれ、逆に黒田が活躍したところの文章には赤いマーカーが引かれる心憎さ。カープファンをはじめ、野球ファンなら思わずクスッとしてしまいます。
中国新聞の担当者によると、こういった広告を出したいと黒田さんの方から話があったそうです。それ以上の詳細は、黒田さんの意向によって伏せられています。ちなみにこの日の中国新聞は、東京・銀座にある広島のアンテナショップ「TAU」でも11月6日15時以降入荷予定とのことです。
(辰井裕紀)
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