黒インク25種とホワイト10種の相性が丸わかり! 塗り重ねの実例を全パターン載せた見本表が参考になる
互いが溶け合ったりしないか、ホワイトに黒が透けたりしないか、250通りの実例で確認できます。
黒インクで書いた線を白インク(ホワイト)で修正するとき、両者の組み合わせによっては、黒が透けて見えたり白が弾かれたりと、うまくいかないことがあります。そんな相性を250パターンで例示した見本表が、作画の参考になるとTwitterで話題です。
黒インク25製品と白インク10製品を用意し、全250通りの組み合わせで塗り重ねた結果をまとめた表。それぞれ、黒で書いた線を白で消し、さらに黒を上塗りしています。全体を見渡すと、黒の上に白がきれいに載っている組み合わせもあれば、互いが溶け合ってグレーになっているものも。好きな黒インクに適したホワイトの選び方が、ひと目で分かります。
画材店で働きつつ漫画家として活動している、投稿主の古田朋大(@tomohiro_0109)さんに話を聞きました。見本表はお店のPOPとして作ったもの。インクの性能について、漫画を描くうえで自分が知りたかったことと、お客さんからもよく聞かれることから始めたそうです。「スタッフに聞くのが苦手な人にも伝わると思って作りました」(古田さん)
自身がよく使う組み合わせは、「ピグマ」と「ライオンミスノン」で、漫画の原稿はほぼこれで作画。古田さんは「今どき珍しいフルアナログ漫画描き」を自認していたところ、ツイートの反響に「インクを使う人ってこんなにいるんだ!」と驚きつつ、喜んでいる様子でした。
古田さんは画材店に12年間勤めて得た知識を広めないのはもったいないと思い、文具関連のPOPをしばしばツイートしています。情報を文字と絵で分かりやすく伝えるのは、漫画の勉強にもなるといった考えも。
漫画家としては、『チャンピオン』系少年誌に読み切り作品『ホシノナルカミ』『謀略のパンツァー』が掲載。次回作も執筆中とのことです。
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