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Amazonのドラマ「チェイス」めぐり制作会社が謝罪 ノンフィクションに酷似と指摘

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 Amazonオリジナルドラマ「チェイス」の内容が、ジャーナリスト・清水潔さんの著作『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(新潮社)に似ていると指摘されていた問題について、ドラマを制作したJokerFilmsが謝罪しました


謝罪文

 謝罪文では、清水さんと新潮社から、「ストーリー展開・情景描写・具体的なセリフ等に至るまで当該書籍と共通する部分が多数見受けられ、清水氏の著作権を侵害している」との申し入れを受け、関係者間で協議を行ったと述べています。その結果、清水氏、新潮社、北関東連続幼女誘拐殺人事件の遺族への配慮が至らなかった点について謝罪するとしています。

 チェイスは2017年12月にAmazon独占で配信開始されたドラマで、27年前に起こった連続幼女誘拐殺人事件に迫る内容となっていました。配信直後から清水さんの著作との類似点が大きく指摘され、新潮社が配信中止を申し入れていました。

 新潮社も今回の謝罪に関してコメントを発表。同作の各配信回末尾に参考文献・番組一覧、事件被害者と遺族に対する哀悼の意が追加されたこと、同作が当初JokerFilmsが主張していた「架空の物語」ではなく、実際に起こった北関東連続幼女誘拐殺人事件をモチーフに製作されたことが訂正・追加記載されたことを明らかにしています。

 謝罪とこれらの措置を受け、清水さんと新潮社はドラマの配信再開については異議を唱えないとしています。

 Amazonの配信ページでは、未配信だったチェイスの最終話が配信されている他、11月30日に第2章が配信されることが予告されています。


配信ページ

清水さんコメント

「北関東連続幼女誘拐殺人事件の本質とは無関係な部分で、このような紛争が起き、そして長引くことは望んでおりません。今回は先方が謝罪をし、参考文献・番組が明示され、事件被害者と遺族へ対する哀悼の意がドラマ末尾に追加されたという事実を受け入れる事とします」

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