仮想通貨「MINDOL」の絵師コンテスト、グランプリ発表期日を過ぎても音沙汰なし 賞金1000万円はどこへ――不安広がる
MINDOL側にも問い合わせましたが、回答はありませんでした。
“賞金総額1000万円”をうたっていた、仮想通貨「MINDOL(ミンドル)」の絵師コンテストでトラブルが発生しているようです。もともと11月17日にグランプリが発表される予定でしたが、当日になっても動きはなく、問い合わせても音沙汰がないなど、応募者の間で不安が広がっています。
MINDOLをテーマにしたイラストを一般から募集し、MINDOLトークンを使った投票によりグランプリを決めるというコンテスト。1位の賞金は777万円で、当初は9月に結果が発表される予定でしたが、直前(8月7日)になって突然募集要項を変更し、募集期間を延長。これに伴ってグランプリ発表日も11月17日に延期されていました。
しかし、公式サイトではこの「募集要項の変更」が最後のお知らせとなっており、その後の更新は途絶えている状態。実際に応募した人によると、投票開始予定日になっても投票が始まった様子はなく、グランプリ発表日を過ぎても何の音沙汰もなかったそうです。また応募者が問い合わせても返信はなく、「詐欺だったのではないか」と不安がる声も広がっています。
当初の予定では、グランプリ発表は11月17日、賞金支払いは11月25日。現時点ではまだ詐欺と確定したわけではありませんが、賞金支払い日を過ぎても何の動きもないのは確かに異常です。編集部からもMINDOL公式に問い合わせつつ、並行してコンテスト応募者にも話を聞きました。
―― コンテストについて、最初に不審に感じたのはいつごろでしたか。
コンテスト応募者:1000万円という金額から「当選者操作が行われるかもしれない」という不安はあったのですが、審査結果の公開日が延長された時点でおかしいと思いはじめました。
―― コンテストについてはどこで知りましたか。
コンテスト応募者:学校に貼ってあったポスターや、教師の勧めで知りました。
―― 応募規約などで気になったところはありましたか。
コンテスト応募者:実質的にイラストの権利を持っていかれること(※)が引っ掛かりましたが、規約として了承しました。ですが万が一、イラストコンテストが円滑に行われていないにもかかわらずイラストを利用された場合は不満に感じます。
※規約では「エントリー作品は、入賞作品に限らず、展覧会展示やポスター、カレンダー、小冊子作成、インターネット、ハガキ、カードなどでの活用、および主催者の宣伝広告などに無償で使用させていただきます。なお画題・作者名の明示、トリミングの有無なども含め、使用権は全て主催者に帰属します。また宣伝広告等におけるエントリー作品の利用に際し、印刷等の都合上、エントリー者の意図する色調や表現が厳密に再現できない場合があることを予めご了承ください。その際、エントリー者はこれに対して著作権人格権に基づく権利行使をしないものとします。」と定められている
―― MINDOL側には問い合わせましたか。
コンテスト応募者:Twitterにて問い合わせましたが返信はいただいておりません。
―― 詐欺の可能性はあると思いますか。
コンテスト応募者:詐欺と思いたくはありませんが、会社の評価からして詐欺と思われても仕方ないと思います。日本中のイラストレーターをばかにしているようで憤りを感じます。
一方、MINDOL側にも11月21日時点で「絵師コンテストの現状」「応募者から問い合わせはあったか」「今後コンテストを再開する予定はあるか」などの質問をメールで送っていましたが、現時点で返信はない状態です。
MINDOLと言えば9月上旬、女優の松居一代さんと宣伝を巡るトラブルが報道されたばかり。また公式サイトでは絵師コンテスト以外にも、オリジナルの「対戦型格闘オンラインゲーム」の開発をはじめ、「ファン参加型アニメ」「TV番組」「ハリウッド映画」などのプロジェクトが進行中としていますが、こちらも続報がない状態となっています。
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