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ドコモとトヨタ、5G通信で人型ロボットの遠隔制御に成功 有線接続時と同レベルで操縦者の動きをトレース

10キロの距離がある状況と同等の通信環境で実験に成功しています。

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 ドコモとトヨタが共同で、5G通信を利用した人型ロボットの遠隔制御実験に成功しました。


T-HR3 操縦者とトヨタ製ロボット「T-HR3」

 実験にはトヨタ製の「T-HR3」を使用。操縦者が自分と同じ動きをロボットにさせられるシステムで、これまでは通信遅延の影響が少ない有線接続での実験が進められてきました。今回はより実用性の高い環境での使用に向け、低遅延性を特長とするドコモの5G通信技術を用いて実験することになりました。

 この取り組みは、神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンター内で実施。約10キロ区間の有線接続における遅延時間を計測して、実測値をシステムに加味して実験を行い、遠隔地間の環境を模擬したそうです。


実証イメージ 押上〜お台場エリア間の光回線で発生したものと同等の通信遅延をシステムに発生させ、10キロ区間の遠隔操作と同じ状況を再現

 こうして5G基地局と5G端末を介してロボットを操作した結果、「ボールをはさんで持つ」「ブロックをつまんで積む」「人と握手をする」など、微妙な力の伝達が要求される動作を、有線接続時と遜色ないレベルで実行できたとのこと。両社は今後も、ロボットの多様な利用シーンを想定して実証実験を行い、2020年の5Gサービス実現や、モビリティ社会の実現を目指すとしています。

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