『白雪姫』といえば白雪姫の美しさに嫉妬した王妃が毒リンゴを食べさせてしまうというお話ですが、もしこんな少し悲しいアナザーストーリーがあったら……? 『世界で一番美しい母』というタイトルが付けられたお話を描いた漫画に「切ない」「泣いた」と多くの反響が集まっています。
ある日、長年の研究が遂に完成し、若くて美しい白雪姫とまったく同じ姿を手に入れたお王妃は、この美貌を手に入れたらもうあなたは用済みと、白雪姫を森へ追いやってしまいます。白雪姫は「お母さんがそんなことするはずがない」と泣きながら訴えますが、お王妃は聞き入れず、馬車に乗せられて森へ連れて行かれてしまいます。
すると、世界で一番美しい姫がいると聞いて迎えに来たと王子様の一行がやってきます。王妃が自分がそうだと名乗り出ると、美しい姿を見染めた王子はその場でひざまずいてプロポーズ。白雪姫の姿を手に入れた王妃はとても満足げです。
すると、王子が豹変し、「雪のような肌も射干玉(ぬばたま)の髪も、僕が永遠のものにしてあげましょう。ガラスの棺の中で。」と狂気を向けてきます。王妃は「サヨナラ 世界で一番 愛しい子」と心の中でそっとつぶやくのでした。
白雪姫の王子は死体愛好家(ネクロフィリア)であるという解釈もあり、最後の狂気にゾッとしてしまいますが、それ以上に白雪姫に振りかかろうとしていることを知ってしまった王妃が、母として娘を守る事を選んだ……そして、その為に長年研究を兼ね、身代わりになることを選んだというのが切ないですね。せめて、白雪姫がどこかでお母さんの本当の気持ちを知る機会があってほしい!!
この漫画を読んだ読者からは「お母さん死なないで」「母の愛の強さに号泣した」などの反響が寄せられています。
作者は、まどろみ太郎(@tarousanlove1)さん。Twitterでイラストや漫画などを公開しています。この「世界で一番美しい母」の漫画は、以前公開した漫画を色を変えて再投稿したものだそうです。
画像提供:まどろみ太郎(@tarousanlove1)さん
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