Twitterやピクシブに投稿された創作漫画に寄せられる「続きが読みたい」というコメント。でも、実際に続きが公開されても読んでなくない? という漫画家側の心境を描いた漫画に読者からのエールが届いています。
自身もピクシブやTwitterで創作漫画を公開したり見ることがあるという亜乃さんは、そのコメント欄に「続きが読みたい」と付くものの、続きが公開されても読んでないんじゃないの? と思ったのだそうです。
もちろん続きを読んでくれている人もいるだろうけど、それでも閲覧数が減りすぎだし、初回のいいねの数だけで商業化の話がきてウキウキで単行本を出したのに連載終了ということになったらどうする……と切ない思いが描かれています。それは自分の漫画が「換えのきく漫画」だからかもしれないけれど、あえて愚痴りたいと決意する亜乃さん。
むやみに人を浮かれさすな!! 純情をもてあそぶな。「好き」とか言うなら最後まで読め、とその気持ちを吐露しています。
その後は一転、打って変わって、本当は「続きを読みたい」というコメントをもらうのはとてもうれしい、とも。できれば続きを見てほしいな〜とへりくだって訴えるのでした。そして、この漫画は決して続きを読んでくれない読者への批判というわけではなく、世知辛い世の中の愚痴。自分の力不足なのが分かってるからこそ、読者の一人一人を大切にしていかなくてはいけない、そして、やめろといわれても書き続けます! と宣言しています。
Twitterなどでは情報がどんどん流れて行ってしまうので、読みたい漫画の続きを見つけられなかったりタイミングを逃してしまうことも。通知機能もあるにはあるのですが……。作者の亜乃さんの気持ちも分かりますし、読者の状況も理解できる。これはなんとかうまいこと漫画の続きを見る機能があればいいのに!
この漫画を読んだ読者からは「続きが見たくてもタイミングが合わない」「こんな愚痴があってもいいと思う」など、共感や作者へのエールが届いています。
作者は、新人漫画家の亜乃アメ助(@ano_amesuke)さん。ジーンピクシブで「とあるお姫さまのはなし」を連載中で、単行本化もされています。他にもTwitterでイラストや漫画などを公開しています。
画像提供:亜乃アメ助(@ano_amesuke)さん
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