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「男子校なので出会いがない」→「女子高生になってみては」 京都水族館スタッフによる恋愛相談が人気

京都水族館に評判など聞いてみました。

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 「男子校なので出会いが『全く』ない……」「クマノミという魚はメスがいなくなると一番大きなオスがメスに性転換します。女子高生になってみてはいかがでしょうか?」――京都水族館(京都市下京区)に掲示されている「恋愛相談」がユニークな回答で話題になっています。


「出会いがない」に対する回答は……

 この恋愛相談は、カップルの男性を応援する企画「LOVE SUPPORT PROJECT」の一環として行われているもの。来館者から寄せられた相談に、水族館のスタッフが答えます。


恋愛相談の掲示コーナー

 例えば「クリスマス一人で寂しいので実家に帰ろうか迷っています。良いオスを紹介して下さい」という相談には「良いオスを紹介しますから、実家に帰らないで下さい」と良いオスのイルカをイラスト付きで紹介し、「18さいなんですけど、35さいと恋愛はありでしょうか?」という質問には、17歳差のペンギンカップルを引き合いに出して「完全にアリです!年齢なんて関係ありません」と答える……と回答は水族館の生き物にちなんだものが多く、クスリとする内容となっています。


「良いオスを紹介します」

 「けんかがおおいです」という相談には、「ハマクマノミのカップルはいつも2人で寄り添って泳いでいます」「ハマクマノミのように2人の時間を多く取って大切にしてみてはいかがでしょうか」と優しく答え、結婚前に遊びまくりたいという女性には「背が高くてシャッとしている甘えん坊系男子(ペンギン)」を紹介するというユーモアあふれる回答。

 京都水族館の公式Twitterには「すごくいい」「昼ごはん中に見て吹き出しました」「ちゃんと水族館のいきものと絡めてあってウケる」などの反応が寄せられています。 京都水族館の担当者にお話を聞いてみました。

―― この恋愛相談コーナーは、具体的にどんなイベントですか?

担当者 こちらのイベントは冬の大切なデートスポットとして京都水族館を選んでくださった、特に男性の方に、デートがうまくいくコツや水族館の見どころなどを紹介し、冬の恋を応援するという企画です。その一つとして恋愛相談コーナーを設置しました(老若男女投稿可能)。


応募ボックス

―― どのくらいの数の相談が来ていますか?

担当者 現在館内で張り出している回答は30枚ほどですが、相談用紙の投稿具合は1週目の時点では1日10〜20通でした。インターネット上で話題になっているため数は増えて来ています。

―― 来館者の評判はいかがでしょうか?

担当者 実際に回答に書かれている生き物を見に行きたくなる、内容が面白いと話されているのを聞きました。じっくり読みこんでいる方が多いです。

―― 水族館スタッフの皆さんの反応は? 苦労していることはありますか?

担当者 ペンギンなどいきものにも複雑な関係があったりするため、それを直接相談に反映することができます。日々いきものから学んだことを相談に生かしていると飼育スタッフは話しています。スタッフ一同も楽しんで回答しています。

―― 京都水族館公式Twitterへの反応は、どうですか?

担当者 面白い! 最高! ユニークなどの声が届いております。


彼女が欲しいけれど同性に好かれる、という相談には、「京都水族館には、【くるま】と【にじょう】という有名なBLペンギンカップルがいますよ。そんな形の愛もあります。ありなんです!」 日々生き物と接している水族館スタッフだからこそ、ストレートに表現しても、嫌みにならず、心に響くのだろう

初めてできた彼女をどうリードすればいいか、という質問にはニホンイトヨを引き合いに「自分の好きなことや場所、得意なことを彼女に見せてみてはどうでしょう」と説得力がある回答

 「LOVE SUPPORT PROJECT」は2018年12月3日から25日まで開催。恋愛相談の他にも、光の当て方によって人物の印象が変わる最新のライティング技術を利用し、男性が普段よりも一層格好良く照らされるスポットライトを設置したり、特定の狭い範囲にいる人に音を届ける指向性スピーカーでクリスマスソングなどを流して2人だけの世界に浸る時間と空間を演出する企画も実施中。

 さらに館内すべての男性トイレには、デート中の会話にも活用できる、いきものの恋や愛に関する豆知識、カップルで一緒に楽しめる期間限定サービスなどを紹介したガイドブックを設置して、2人の距離を縮める恋愛成就のコツをこっそり伝授しています。


「LOVE SUPPORT PROJECT」ではデートを成功へと導くさまざまなバックアップを行う

 恋に悩んだら京都水族館へGO。生き物たちに癒されて、恋の悩みも解消されるでしょう。皆さんにステキなクリスマス、そしてロマンティックな冬が訪れますように。


水族館のスタッフが考えた告白ワード。サカサクラゲは体内で光合成するため、太陽光が必要

画像提供:京都水族館



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