年が明けて少しするときまってニュースになるのが、成人式。1月の第2月曜日が「成人の日」になっており、さまざまな自治体が一斉に開催するためです。
しかし、実はこれ、全国的に見ると当たり前のことではなく、「新潟県などでは、春や夏に成人式が行われることがある」ということをご存じでしたか?
成人の日じゃなくて、憲法記念日に成人式?
成人式を1月以外に行うのは、北海道や東北、山陰地方の一部自治体といわれています。「冬が厳しい地域で、積雪で交通機関が利用できなくなるおそれがある」といった理由から、開催時期をズラす場合があるのだとか。
具体的な日程は、同じ県内でも市町村によってバラつきがあり、例えば、平成30年(2018)度の新潟県の実施予定は以下の通りとなっています。
- 4月7日:1市町村
- 5月3日(憲法記念日):10市町村
- 5月4日(みどりの日):3市町村
- 8月11日(山の日):1市町村
- 8月14日:2市町村
- 8月15日:9市町村
- 8月16日:1市町村
- 1月13日(成人の日の前日):2市町村
- 3月17日:2市町村
- 3月21日(春分の日):2市町村
ゴールデンウイークやお盆に行う市町村が多く、もっとも多い開催日は憲法記念日(10市町村)。逆に、成人の日に行われる成人式はゼロとなっています(その前日なら、2市町村)。
春夏の長期休暇に合わせているのは、新成人が参加しやすいように、という配慮でしょう。確かに合理的なのかもしれませんが、「成人の日を完全に無視した成人式」に違和感を覚えてしまう人も少なくないのでは?
新成人らは“季節外れの成人式”をどう思っているのか
“成人の日とは無関係な成人式”を、新成人やその保護者はどう捉えているのでしょうか。例年8月の旧盆に開催している石川県津幡町のアンケート調査(平成26年/2014年)では、「振袖・晴れ着を着たい/着せたい」「他の地域と合わせてほしい」というネガティブな声が上がっている一方、「(夏開催だと服装が)簡素でいい」「帰省しやすい・休みやすい」と肯定する声も。意見が真っ向から対立していることが見受けられます。
ただし、数が多いのは他地域同様の1月開催を希望する人たちで、新成人の70%、保護者の65%。どうやら「振袖・晴れ着を着たい/着せたい」という意見が強かったもよう。夏に“成人式らしい服装”をすると、暑くて仕方ないでしょうからねえ……。
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