advertisement
身体の部分を意味する漢字には、例えば「胸」や「腹」など、「月」がついていることが多いですよね。しかし、お月さまと身体に関連があるとは思えません。
ではなぜ「月」なのかというと、これは「肉」という字が変形したものなのです。いわれてみれば、「肉」を横から圧縮したら……ほら、「月」に見えてきませんか?
呼び方は「にくづき」
この「肉」から変化した「月」は「にくづき」と呼ばれ、お月さまの「月」とは区別されます。漢字辞典でも別の部首になっていることが多いですね。
実はこの2つ、もともとは区別して書かれていました。「にくづき」は現在使われている「月」ですが、お月さまの「月」は、3画目と4画目は2画目にくっつけずに書いたのです。
「月」でも「肉」でもない「月」がまだある!
実は「月」には、もう1つ種類があるのです。それは比喩の「喩」などに含まれる、横棒が点になっているもの。これは「舟」からできた「ふなづき」というもの。今となっては由来が分かりにくいですが、「服」や「朝」はもともとこの「ふなづき」だったとされています。
漢字の由来はややこしいもので、はっきりしたことが分かっていないことも多いです。私たちが普段使っている文字が、実は謎にまみれていると考えると、ワクワクしませんか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
ニュースなどでよく見る表現も、意外と分からん……。 - 「稟議=りんぎ」「洗浄=せんじょう」ではない? 現代人には分からない“漢字の本来の読み方”
学校のテストで書いたら、逆に減点されそう。 - 「40−32÷2=?」この問題、解けますか?
理系にはすぐ解けて、文系には解けない、とんち問答のような問題がネットで話題に。 - 「ダウンタウン」「さまぁ〜ず」「オードリー」の昔の名前知ってる? お笑いコンビの「意外な旧コンビ名」
何というか……“売れてない感”がすごい。 - 「…」「々」「¶」 よく見掛ける記号、名前知ってる?
他人に言うときは「アレ」で済ませちゃうやつ。