開発中の動画がTwitterで大きな注目を集めてきた狂気のゲーム「ごく普通のシカのゲーム:DEEEER Simulator」(PC・スマートフォン向け)が、CAMPFIREにてクラウドファンディングを開始しました。みんなが待ってたシカのヤバイやつ。
2017年にTwitterに投稿された「ごく普通のシカのゲーム」。そのデモ動画では、シカの首が突如ビヨーンとあり得ない長さに伸びて、首でワイヤーアクションをする様が話題に(関連記事)。さらに1年後には公式Twitterで公開された、水中でシカが溺れていると思いきや当たり前のように二足歩行で陸に上がってくる姿や、シカが馬に騎乗して走り出す「多分自分で走った方が速い」姿が、多くの混乱と笑顔を生みました(関連記事)。
今回のプロジェクトは、そんな“普通”の概念が崩れていく同ゲームをさらに進化させるためにスタート。公開された公式PVがすでに超の付くカオスっぷりですが、「まだまだ実装したいものが山のように残っています!」とのことで、集まった資金はその面白くするアップデートなどに使われる予定です。これ以上ヤバくなるというのか……!?
同作は鹿が主人公のゲームで、ひと言で表すと「スローライフ街破壊ゲーム」になるとのこと。シカで街を自由に巡ったり破壊したりできるようで、街にはキリンやシロクマらしき警察も登場。また動画ではドラゴンや、動物が合体したロボット(?)を操作するような激しい戦闘シーンも確認できます。スローライフってなんだっけ……。
リターンでは、クラウドファンディング限定のユニークな「オリジナルTシャツ」や、開発秘話なども収録した「ごく普通の動物図鑑」、さらに“シカの声が入っていると思われる”「サウンドストラップ」などが用意されています。支援は2000円から可能で、βテストアクセス権付きの「PC版のダウンロードキー」は5800円から。他にも、キャラクターの頭に支援者によるオリジナルの画像が映る「ゲーム出演コース」(5万円)などがあります。
「DEEEER Simulator」は、昨年の初めまで大学生だったという阿部(NASPAPA/@naspapas)さんが1人で開発。世界中で遊んでもらえるゲームに憧れ、大学を退学してそのまま個人ゲーム開発者の道へ進んだ阿部さんは、「ゲーム開発一本に専念出来る資金を得ることで開発速度やクオリティを向上させたい」と今回のクラウドファンディングを決意。また支援者とゲームが完成したときの感動を共有したいという思いもあるそうです。
PC版はWindowsのみ対応で、2019年内を目標にSteamでリリース予定。スマホアプリ版もその後開発する予定(iOS/Android)で、こちらは発売日未定となっています。
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作者は「Papers, Please」のLucas Pope氏。