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カナダの大手仮想通貨取引所QuadrigaCXが、CEOの死亡により仮想通貨にアクセスできなくなっており、波紋を呼んでいます。
同社の創業者の1人でCEOのGerald Cotten氏が12月にインド旅行中に死亡したことで、コールドウォレットの仮想通貨にアクセスできない状態に。報道によると、顧客は約11万5000人、アクセスできない仮想通貨はおよそ1億3700万ドル(約150億円)とのこと。
同社は1月31日に企業債権者調整法(CCAA:日本の民事再生法にあたる)を申請し、現在WebサイトはCCAAに関する説明のみが記載された状態に。サイトのQ&Aで「なぜコールドウォレットの仮想通貨にアクセスできないのか」との質問に対し、同社は「コールドウォレットは高度な暗号化が施され、セキュリティ上の理由によりQuadrigaCXのサーバから切り離されています。Gerryが資金の取り扱いの全責任を負っていたため、彼以外はコールドウォレットの仮想通貨にアクセスできません」と答えています。
同社は外部のコンサルタントを雇い、これまでコールドウォレットの仮想通貨にわずかながらアクセスできたとしており、今後も取り組みを続けるとしています。取引所の復活については管財人とともに再開できるかどうかを判断すると述べています。
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