advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
ねとらぼ編集部ではねもとさんに『花嫁の父』の裏話を聞きました。このお話は、打ち合わせのなかで出てきた「結婚式にロボットが座っていたら」「新郎新婦の家族がロボット」というアイデアから、起こりそうなことを考えていったとのこと。
1回目のネームでは話が上手に流れすぎて引っかかりがなかったため、「妻の写真がないことで、ロボットのお父さんが不安になる」といったフックを入れ、2回目のネームでだいたいの形が完成。しかしその時点で「最終コマの、あの絵」(ロボットがケンゴの父を4本の腕で抱きしめる姿が、サクラコの“両親”の姿と重なる)はなかったといいます。
「結末にもうひとつ、読者の心に響くシーンや言葉がほしい」というねもとさんのリクエストを受け、業田さんは作画しながら結末をもう一度考えていき、最終ページの絵を描きながら思いついたのがあの場面なのだそうです。業田さんは「最初は単純に、たくさん働けそうなデザインとして」4本腕のロボットにしたそうですが、最終コマの絵を下描きしながら「こういう意味だったのか!」と気づいたのだそうです。
「著者自身が、最後の最後に“作品の意味を自分で発見した”瞬間。より良いものにするため最後まで考え続ける姿勢が、業田良家という作家のすごさです。この“発見”が快感で、漫画を描き続けている面はあると思います」(ねもとさん)
業田良家さんの書籍(Kindle Storeで配信中)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- “親子”の愛に「涙が止まらない」 機械の母親と人間の娘を描く漫画が心に刺さる
- 心臓がギュッとなる 夢の中でしか会えなくなった父と娘を描いた漫画に「泣いた」の声
1人じゃないと教えてくれるのは、人ではないかもしれない。 - 家族のいない人がアンドロイドと暮らしたら…… 胸に来る漫画の結末に涙
強い思い入れがあればアンドロイドも家族になり得るかもしれない。 - いつも手をつないで育ててきた娘とも別れの時が…… 父親の愛情描く漫画に涙する声多数
子どもへの思いはいつまでも。 - 一人ぼっちの女の子が本当に欲しかったものは…… 胸がキュッとなる漫画に「泣いた」「考えさせられる」の声
1日の始まりと終わりには子どもをギューッとしようと思える漫画。