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どうなってんだこれ!? エンジンが逆さまのバイク「Nembo 32」が市販化へ(1/2 ページ)

どんな走りをするのか想像つかねぇ。

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 イタリアの新進気鋭なバイクメーカー「Nembo」が、エンジンを上下逆に搭載した風変わりなバイク「Nembo 32」の生産に取りかかろうとしています。クラウドファンディングサイトのIndiegogoで出資を募っており、2020年中の完成を目標としています。

開発者のDaniele Sabatiniさんと「Nembo 32」
開発者のダニエルさんと「Nembo 32」

 2009年から10年がかりでこのバイクを作り上げてきたという開発者のダニエル・サバティーニ(Daniele Sabatini)さん。彼が跨っている赤いバイクがNembo 32です。一見するとフツーのバイクを「ヤンチャにイジっている途中」のような、まぁよくある写真。しかしエンジンをよく見てください。“上下逆さま”です。なぜこんな不思議な仕様なの? なぜそんなことを?

 ダニエルさんら開発チームの理想はこうです。

 「バイクの重心は高すぎても、低すぎてもいけない。ライダーを含めてできるだけ小さな円の中に重量物を寄せた方が理想的なコーナリングが得られる

 大手メーカーも提唱する「マスの集中化」の考え方を突き詰めるために、重いクランクケースとシリンダーヘッドの位置を逆にしたのです。

上下逆さまのエンジンが特徴
上下逆さまのエンジンが特徴

 Nembo 32という車名は「3気筒で2リッター」が由来です。ちょっとバイクを知っている人ならば「はぁぁぁ? この見た目で2リッター(2000cc)もあんの?」とここでも驚くところです。これも逆さま搭載でコンパクトにまとまっているおかげなのだそうです。

 ちなみにシャシーは一般的なダイヤモンドフレームのようですが、エンジンそのものをフレームの一部として剛性を稼いでいるそうです。試作機のスペックとしては、排気量1962ccの直列3気筒4ストロークエンジンで、最大200馬力を発生。乾燥重量は160〜170キロとなっています。

 他に類を見ないこのレイアウトが果たしてどんな走りを実現してくれるのか。ぜひ一度味わってみたいものです!

理想的な重心のためだというこの不思議なエンジンは、どんなコーナリングを実現してくれるのでしょう
理想的な重心のためというこの不思議なレイアウトは、どんなコーナリングを実現してくれるのでしょう

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