漫画家のキドジロウさん(@timberdoor)がTwitterに投稿した漫画、『ババア・イン・ザ・魔法少女』が謎に熱い感じで読者から大きな支持を得ています。これは需要と供給が一致してますわ。
ある日お婆さんが家で編み物をしていると、窓からそこはかとなく既視感のある謎生物が「魔法少女になりませんか」と語りかけてきました。お婆さん、「ええ……」「やだよこんなバアさん捕まえて」と大困惑。ですよね。
謎生物も「ダメ元というか当たって砕けろ精神というか……ぶっちゃけやけくそでテキトーに声かけちゃったというか……ほんとごめんなさい」とうつむいてしまいました。いわく、自分だけまだ契約が取れないせいでノルマが達成できず同期がどんどん出世していっているとのこと。ノルマ制魔法少女契約……。
何か力になれたらと思いながらも、この歳で魔法少女はちょっと……とやんわり断ろうとするお婆さん。すると謎生物、トライアルでも成果になるのでやってくれないかと持ちかけてきます。
これは魔法少女になってからのクレームが多かったことから生まれた制度で、契約の前に1回変身してもらうことになっているとのこと。説明中、イメージ映像として「こんなの絶対おかしいよ」と握りこぶしでブチギレるピンクツインテールの魔法少女が描かれています。このシーンこんなにキレてましたっけ……?
謎生物のため、1回でいいなら……と了承するお婆さん。ついに変身するといかにもなフリフリな衣装に変身し……なんと体が若返りました。魔法「少女」なので、変身中は適した年齢の肉体になるそうで、体が軽くなり膝の痛みも消えました。
ちょっとはしゃぎ気味でしたが「ご近所さんに笑われちゃう」と恥ずかしがりながらそろそろ元の姿に、と思った瞬間目に入ってきたものは、鏡。そこ写っていたのは……若い頃の美しい自分でした。
一方、「スンマセン時間取らせちゃって、じゃあ切りますねーと」元の姿に戻そうとする謎生物。すると猛烈なスピードで謎生物の手をつかむお婆さん。そして出てきた言葉は「やる」「魔法少女やる」「残りの寿命かけてやる」。新たな魔法少女が誕生した瞬間です。なんて合理的な契約……。
この漫画にリプライ欄などでは、「優しい世界」「めったくそ面白い」「続き読みたすぎる」「老いた人類はみんなコレやるべき」「僕たちに必要なものはこれだったんだ」といった声があがっていました。
画像提供:キドジロウさん
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幼い頃の約束が人生を変えるのかもしれない。