待ち合わせの場所に1時間早く着いてしまった男性が、本と本のタイトルをつなげて一つの文章を作る……そんな様子を描いた漫画が、思わずまねしたくなる時間のつぶし方を教えてくれます。ささやかな楽しみ方がじわじわきてハマる。
微妙な“ポッカリタイム”を埋めるため、ちょうど予約した本が入ったというお知らせメールがきていた図書館へ。さまざまなタイトルがある本を見ながら「これだけあったら…組み合わせて一つの文章が作れそうだ」と、ふと目にとまった2冊のタイトルで“『光ってみえるものあれは』『きっと天使だよ』”と、よく分からないけども美しい物語が生まれそうな文章を作ってその奇跡に笑います。
続く2冊“『小説家を見つけたら』『まず石を投げよ』”には、「何をしたんだ小説家!」と思わずツッコミを入れ、つい笑い声を上げてしまうほど夢中になる男性。図書館で騒いでしまったことを反省しつつ、さらに“『夜になると』『旬の魚を食べ歩く』”には「昼は何をしてるんだ昼は!」とツッコみ、また“『駅までの道をおしえて』『まっすぐ進め』”、“『ひとことで言う』『ばかもの』”と、謎の勢いのある“軽くキレてるシリーズ”も。そして『愛していると言ってくれ』に対して絵本の『やだ』は身も蓋もなさ過ぎた。
どんどん見つかる面白い組み合わせに「己の意外な才能発見」とノリノリな様子。しかし、ふと本を予約していたことを思い出して取りに行くと、出てきた2冊のタイトルは“『いま私たちが考えるべきこと』『待ち合わせ』”。慌てて待ち合わせ場所に戻った男性でしたが、辺りはすでに真っ暗で時すでに遅し……いったい何時間楽しんでたんだ……!
作者は『おやつ』や『目玉焼きの黄身いつつぶす?』で知られるギャグ漫画家・おおひなたごう先生(@gooohinata)。今回の漫画は、作品集『ひなごう! おおひなたごう Extra Works』に収録されている『スーツマン』の「題名遊戯」で、2011年に描かれた作品。他にもTwitterでは、おおひなたごう先生の体験が元になっているという『スーツマン』の「サウナ」編も公開されています。
コメントでは「この遊びやってみよう」「やってみたくなった」の声が「待ち合わせがないときに」という条件付きで寄せられ、またそのオチに「秀逸」「最高」とその独特の空気感にハマる人の声も。さらに実際に身近な本を使って遊んでみた人のリプライも寄せられていました。暇な時に自宅や図書館でやってみると、手に取った本の内容にまで興味が湧いてきそうですね。
ちなみに近い発想のカードゲームとして、タイトルが書かれたカードを組み合わせて面白いタイトルを作る「横暴編集長」を挙げる声もあり、気になった方はこちらも楽しめそうです。
画像提供:おおひなたごう(@gooohinata)さん
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一回しか押せない「いいね」「リツイート」にありったけの想いを込めて。