ご当地の食材や料理を紹介する「ご当地めし」。第5回となる今回はスペインの定番料理「パン・コン・トマテ」をご紹介します。トマトとにんにくの風味がしっかりと効いたおつまみにもよし、軽食にもよしのパン料理です……!
第5回:スペイン人の食卓を支える定番料理、「パン・コン・トマテ」
今回紹介するパン・コン・トマテは、スペインのカタルーニャ地方でよく食べられている料理で、現地のバルやレストランでも提供される機会の多い料理です。そのおいしさはなんとも言えないものがあり、グルメ雑誌「dancyu」の植野広生編集長が日本テレビ系旅番組「another sky」で絶品だと紹介するほどです。
さて、前置きはこのくらいにして早速作っていきましょう。用意するものは、オリーブオイル、塩、チャバタ(パン)、完熟トマト、にんにく。外はハード系で中身がつまりすぎていないパンを使用するのがポイントです。といわれても「何を買えばいいのか分からない」という方は、チャバタいう種類のパンを選んでみてください(なおチャバタが手に入らない場合などは、バゲットや食パンでも代用可能です)。
まずはトースターをあたためておき、そこにチャバタを切らずに丸ごと投入します。そしてチャバタをあたためている間に、トマトを洗ってから半分に切っておきます。にんにくは皮をむいて粒を取り出し、これも半分に切っておきます。
そうこうしていたらパンが焼けてくるので、トースターから取り出し、お好みの厚さにカットします。そしてそこに生にんにくをスリスリと擦り付けてから、トマトをパンにしっかりと擦り付けます。このとき、トマトの皮しか残らないぐらいの勢いで擦り付けた方がおいしいです。
そして最後にオリーブオイルを気持ち多めにたらして、塩を振れば完成です! めっちゃ簡単!
パン・コン・トマテは、スペインのレストランなどで注文すると、「ご自分でお作りください」と食材が運ばれてくる場合もあるというほど、できたてを食べるのが大切。完成した瞬間に口に運びましょう。
焼きたてのパンのおいしさ。口いっぱいに広がるトマトのさわやかな甘みと酸味。にんにくのしっかりとした風味にオリーブオイルの香り。そしてそれを引き立てる塩が絶妙なバランスのおいしさを醸しだします。
またパン・コン・トマテに生ハムやオリーブ、アンチョビを乗せて食べるのもおなじみの食べ方なので、好みの食材と合わせてみても良いでしょう。
今回はとてもシンプルな食材で作る料理なので、できればトマトは完熟のモノを、オリーブオイルはエキストラバージンオイルを選ぶとそのおいしさが一層際立ちますが、もともとは古くなってしまったパンをおいしく食べるために考案されたレシピだそうなので、あまり気負い過ぎずに作ってみるとよさそうです。
また最近スペインではクリスピータイプのパン・コン・トマテが流行っているそうなので、今回のようにパンを丸ごと1個トーストするのではなく、カットしたパンをトーストする方法もおいしいようです。ゆっくりできる週末にはパン・コン・トマテのおいしい食べ方を研究しながら、ワインなどを嗜んでみてはいかがでしょうか。
(Kikka)
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シャキシャキ食感と独特の風味がクセになる。