ダイドードリンコが3月7日、2018年に製造終了となった「さらっとしぼったオレンジ」を3月12日から復活させると発表しました。多くの人たちから「懐かしい」「うれしい」といった声が上がる一方で値上げと容量減を嘆く声もあがった上がった“さらしぼ”。復活の理由や値上げの理由について聞いてみました。
“さらしぼ”は、1996年から販売が始まった果汁飲料。500ミリリットル缶で希望小売価格115円(税別)という安さからロングセラー商品となっていましたが、2018年5月に夏で製造終了が発表。悲しむ声が多数上がりました。
しかし、それから約10カ月。まさかの“さらしぼ”復活の知らせは、多くのファンたちを喜ばせました。それと同時に、375グラムボトル缶入りになり139円(税別)の値上げに戸惑う声も。一体どのようにして復活が決まったのか、ダイドードリンコに話を聞いてみました。
―― 再販決定のきっかけはどのようなものだったのでしょうか。
ダイドードリンコ:販売終了以降、お客さま相談室への問合せやSNSを通じて、終了を惜しむ声や再販売を望むお声を数多くいただいため、発売に向け検討を始めました。お寄せいただいた声を分析したところ、味わいへの高い評価に加えて、「懐かしい」「青春の味」「高校の部活帰りに飲んでいた」などのコメントが30〜40代を中心に多く寄せられており、現代の嗜好を考慮した商品であれば、学生時代にご愛飲いただいた方も含めて今まで以上に多くのお客さまにご愛飲いただけるのではないかと考え、進化した新商品としての発売に至りました。
―― 中身は再販前と何か変わりましたか。
ダイドードリンコ:さらっとした味わいのオレンジ果汁と、パルプの食感が楽しめる従来の味わいを保ちながら、新たなにオレンジピールエキスを加えることで、よりオレンジ感を感じていただける味わいに進化しました。これまでのファンの方にとっては、「さらっとしぼったオレンジ」らしいおいしさを楽しんでいただけると考えております。
―― 缶からボトルになったのはなぜなのでしょうか。
ダイドードリンコ:これまで以上に多くの方に、また将来的にも長くご愛飲いただくためです。さらっとしぼったオレンジの一番ご評価いただいていたのは「味わい」と考えており、過去に飲んでいただいた30〜40代の方も含めて幅広い方に飲んでいただけるように再栓可能なボトル缶を採用いたしました。広口となることでオレンジパルプと一緒にゴクゴクと飲めるので「さらっとしぼったオレンジ」ならではの「味わい」をより感じていただけると考えております。
―― 値段が以前よりも上がってしまったのはどのような理由によるものでしょうか。
ダイドードリンコ:ボトル缶への容器変更に伴い、価格を139円(税込)とさせていただきました。
値段に関してはさらっとした回答でしたが、復活については熱い思いがあるようです。青春の味を思い出したり、飲んだことのなかった人はこの機に味わってみたりしてみては。
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