差別発言繰り返していた有名“ネトウヨ”アカウント、世田谷年金事務所の所長と判明 日本年金機構は男性を更迭
個人的な投稿を誤ってTwitterに投稿してしまったことが特定の原因とみられています。
以前からTwitterでヘイト書き込みを繰り返していた、有名“ネトウヨ”アカウントが、世田谷年金事務所の男性所長のものであったことが分かり、波紋を呼んでいます。日本年金機構に取材したところ、3月25日付で男性を所長から本部人事部付へと更迭したとのことでした。
男性は以前から「youbo(@kasaikun)」という名前でTwitterを利用しており、特定の国や国会議員を指して「断交、無視が一番」「非日本人」など過激なヘイト発言を繰り返していました(これよりももっと悪質な書き込みもありましたが具体的な言及は控えます)。アカウントは匿名で、これまでは誰が投稿しているのか不明でしたが、個人的な投稿を誤ってTwitterに投稿したことがきっかけで、そこから“中の人”が特定される流れになっていました。
日本年金機構によると、24日に本人から「不適切な投稿を行った」という報告があり、現在詳細について本人から聴取を行っている段階とのこと。今後は把握した事実関係に基づき、さらなる対処を検討しているといいます。また男性はTwitterでも24日、「私の個人的な発言により、傷ついた皆様に深くお詫びいたします」との謝罪ツイートを投稿しています。
男性のアカウントは以前から一部ネットユーザーの間では有名で、男性が世田谷年金事務所の所長と判明すると、ネット上では「立場が立場だけに状況の深刻さが際立ってる」「社会的な権限を持っている人がヘイトまみれだと言うことは、社会制度の公平性を疑わせる事態にすらなってしまう」など、事態を重く見る声も。厳しい処分を求める意見も多くみられました。
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