「自分のプレイが味方に迷惑を掛けていないだろうか?」などとマイナス思考になり、ゲームを遊ぶのが怖くなってしまう――。そんな気持ちを、「マルチプレイ恐怖症」と称したツイートが大きな反響を呼んでいます。
取り沙汰されているのは、ネットゲームにおける「協力プレイ」。プレイヤー同士でパーティを組むRPGに限らず、大勢でチームを組んで対戦するシューティングや、スマホゲームでカジュアルにマッチングして強敵に挑む「レイド」なども含まれます。
既知の友人・知人と遊ぶのでもない限り、ゲーム上で組む相手の多くは「知らない人」。互いにパーソナリティーが分からないまま協力して遊ぶわけですから、プレイ中に不安が湧くのも自然なことで、「マルチプレイ恐怖症」への反応には、共感する声が目立ちます。
例えば、「自分のせいで他人が不利益を被るのが申し訳ない」「自分以外と組んでいれば、仲間はもっと良い戦いができたのでは」「ヒーラー(回復係)など責任のある立場だとなおさらつらい」など。「遊びのために気負いすぎ」ともとれますが、互いに時間を使って遊ぶ以上、足を引っ張って仲間に徒労感を味わわせてはいないかと、罪悪感を覚えるのも無理からぬことです。
こうした思いが単なる杞憂であれば、気持ちの持ちようで解消もできるのですが、ネットゲームでは他人のプレイにきつめの注文をする人が一定数いるのも事実。それがいわゆる“エンジョイ勢”を萎縮させているのではないかと指摘する声もあります。
その一方で、「迷惑を掛けたと思ったら次に生かせばいい」「何事も『お互い様』と思えば気楽に遊べる」といったアドバイスも散見されます。仲間の足を引っ張る可能性は学校や会社でもありうることと割り切って、失敗したら反省する程度にして気に病まず堂々とプレイしたほうがゲームを楽しめるのかもしれません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 格ゲーで「勝てないからつまらない」と言う前に基礎を覚えては?→「そういう初心者お断りの姿勢が衰退を招いた」と議論に
「勝つために基本システムを覚えるのは当然」「基礎だけでは勝てないから難しい」「対戦台ばかりで、1人で練習できる環境が少ない」など、さまざまな意見が。 - 「小足見てから昇龍拳かよ」 週刊ダイヤモンドの「挙動を感じて8フレーム後に昇龍」に格ゲーマーからツッコミが殺到した理由
「8フレームへの反応はいかに困難なのか」「格闘ゲーマーの言う反応とはなんなのか」という視点から、今回の騒動を解き明かします。 - ピエール瀧容疑者逮捕、波紋はゲーム業界にも 前例なき「出荷自粛」「声優交代」の決断はどのように下されたのか
両メーカーにコメントを求めました。 - 「ここ10年以内に発売された革新的なゲームは何か」議論が盛り上がる 候補に「デモンズソウル」「マイクラ」など
はてな匿名ダイアリーのエントリーが発端。賛意や異論が入り交じるなか、各々が推しのゲームを挙げています。 - 「ストV AE」大会でももち選手が7位入賞も10万円しか賞金受け取れず 物議を呼んだ“プロ制度”、JeSUの見解は
「ライセンスがあれば賞金を出せる仕組みだが、ももち選手は自身の判断でライセンス取得をしていない」。