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東京商工リサーチによると、「十一の奈良漬」で知られる黒田食品(神戸市)が4月5日に事業を停止し、弁護士に事後処理を一任しました。負債は同社が9億円、関東地区の販売拠点「東京黒田食品」が1億円。
1913年(大正2年)創業の奈良漬専業メーカー。商品は全国で販売され、1992年3月期には売上高約47億5000万円を計上し、高額所得法人として公示されたことも複数あったといいます。
ただ、消費者の好みが変化したこともあり、2018年3月期には売上高が約17億8300万円に落ち込み、7400万円の赤字に。奈良漬の需要減少を補うためにらっきょう製品を扱っていましたが、輸入販売していた中国産の商品に残留農薬の数値が基準値を超えているものがあることが判明。善後策を協議していた原材料商社との交渉が難航し、事業継続は困難と判断したといいます。
黒田食品が廃業するとの報道が伝わったTwitterでは、かつてテレビ放送されていたCMを思い出して「懐かしい」「昭和だなー」と投稿するユーザーもいます。
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